ね‐じろ【根白】
流水に洗われるなどして草木の根の白いこと。「木鍬(こくは)持ち打ちし大根(おほね)—の白腕(しろただむき)」〈記・下・歌謡〉
ね‐だ・る【根足る】
[動ラ四]根が十分に伸びて張る。「竹の根の—・る宮」〈記・下・歌謡〉
のど【閑/和】
[形動ナリ] 1 「のどか」に同じ。「明日香川しがらみ渡し塞かませば流るる水も—にかあらまし」〈万・一九七〉 2 平穏無事であるさま。「大君の辺(へ)にこそ死なめ—には死なじ」〈続紀・聖武・歌謡〉
は・く【穿く/履く/佩く/帯く】
[動カ五(四)] 1 (穿く)衣服などを、足先から通して下半身につける。「ズボンを—・く」「袴(はかま)を—・く」 2 (履く)履物を足につける。「靴を—・く」「たびを—・く」 3 (佩く・帯...
はしだて‐の【梯立ての】
[枕]床の高い倉にはしごをかける意から、「くら」「嶮(さが)し」、また「くら」の音変化「くま」にかかる。「—倉梯山(くらはしやま)は」〈記・下・歌謡〉 「—嶮(さが)しき山も」〈仁徳紀・歌謡〉 ...
はし‐づま【愛妻】
かわいい妻。愛する妻。あいさい。「吾(あ)が—にい及(し)き会はむかも」〈記・下・歌謡〉
はじかみ【薑/椒】
1 (薑)ショウガの別名。《季 秋》 2 (椒)サンショウの古名。「久米の子等が垣下に植ゑし—口ひびく」〈記・中・歌謡〉
はた‐で【端手】
建物の端の張り出している部分。軒、または腕木か。「大宮の彼(をと)つ—隅傾けり」〈記・下・歌謡〉
はた‐で【鰭手】
魚のひれ、または衣の袖。「潮瀬の波折(なをり)を見れば遊び来る鮪(しび)が—に妻立てり見ゆ」〈武烈紀・歌謡〉
はつ‐に【初土】
初めに掘る上層の土。→底土(しはに)「—は膚赤らけみ」〈記・中・歌謡〉