あいしょう‐か【哀傷歌】
1 人の死を悲しむ歌。 2 古今集以後の勅撰和歌集で、部立ての一。万葉集の挽歌(ばんか)にあたる。
あまのかるも【海人の刈藻】
平安末期から鎌倉初期にかけて成立した物語。4巻。作者不詳。権大納言と藤壺の女御との悲恋を描く。 大田垣蓮月(おおたがきれんげつ)の歌集。明治3年(1870)発表。閑雅な詩境が平明に歌われている。
あもりごと【天降言】
田安宗武の和歌集。成立年不詳。1巻。田安の没後に家臣の狛諸成が編纂(へんさん)したものとされる。
あらたえ【荒栲】
筏井嘉一(いかだいかいち)の第1歌集。昭和15年(1940)刊。
あらたま
斎藤茂吉の第2歌集。大正10年(1921)刊。大正2年(1913)から大正6年(1917)にかけての作品、746首を収める。
い‐えい【遺詠】
1 故人が詠んだ未発表の詩歌。「—を歌集にまとめる」 2 辞世の詩歌。
いえ‐の‐しゅう【家の集】
勅撰集などに対して、個人の和歌を集めた歌集。私家集(しかしゅう)。
いくるひに【生くる日に】
前田夕暮の歌集。大正3年(1914)刊。
いせにっき【伊勢日記】
伊勢による和歌集「伊勢集」の冒頭部。物語風・日記風の記述を伴う約30首からなり、歌物語的な傾向がみられる。
いちあくのすな【一握の砂】
石川啄木(いしかわたくぼく)の第1歌集。明治43年(1910)刊。1首3行書きの新形式で、生活感情を平易な言葉で表現した短歌551首をのせる。