わざ‐うた【童謡/謡歌】
上代歌謡の一種。社会的、政治的な風刺や予言を裏に含んだ、作者不明のはやり歌。神が人、特に子供の口を借りて歌わせるものと考えられていた。
わざ‐おぎ【俳優】
《古くは「わざおき」》 1 こっけいな動作をして歌い舞い、神や人を慰め楽しませること。また、それをする人。「吾れ将に汝(いましみこと)の—の民たらむ」〈神代紀・下〉 2 こっけいな事柄。「されど...
わし
[感]歌謡の囃子詞(はやしことば)。よいしょ。「梯(はし)立の熊来酒屋にまぬらる奴(やっこ)—」〈万・三八七九〉
わ‐し【和詩/倭詩】
1 漢詩に対して、和歌。やまとうた。 2 日本人の作った漢詩。 3 江戸時代、漢詩の形式にならった仮名交じりの詩。各務支考(かがみしこう)の創意になるもので、俳諧的な趣をもつ。仮名詩。
わし【鷲】
川田順の歌集。昭和15年(1940)刊。本作と翌年刊行の歌文集「国初聖蹟歌」により、昭和17年(1942)、第1回帝国芸術院賞(現、日本芸術院賞)受賞。
わし・す【走す】
[動サ下二]走らせる。「あしひきの山田を作り山高み下樋(したび)を—・せ」〈記・下・歌謡〉
わしり‐で【走り出】
家の門から走り出た所。門口。はしりで。「隠国(こもりく)の泊瀬(はつせ)の山は出で立ちのよろしき山—のよろしき山の」〈雄略紀・歌謡〉
わじたいかんしょう【和字大観抄】
江戸中期の語学書。2巻。文雄(もんのう)著。宝暦4年(1754)刊。片仮名・平仮名・五十音図・いろは歌・仮名遣いなど仮名について説明したもの。
わ‐じつ【和実】
歌舞伎で、和事(わごと)と実事(じつごと)の両面の要素をもった役柄。また、その演技。
わ・する【和する】
[動サ変][文]わ・す[サ変] 1 親しむ。仲よくする。「夫婦相—・する」 2 他の人に調子を合わせる。「応援団長の声に—・して声援を送る」 3 他の詩歌にこたえて、それにふさわしい詩歌を作る。