ふく‐ぶくろ【福袋】
前もってその中に種々のものを入れて口を閉じ、中身がわからないようにして各人に選び取らせる袋。余興や商店の正月の売り出しなどに出す。
ふく‐わかし【福沸（か）し】
１ 元日の朝に若水をくんでわかすこと。《季 新年》「灰の静か鍋の静かや—／東洋城」 ２ 正月に神前に供えた餅(もち)を、7日・15日などに雑煮やかゆの中に入れて食べること。福入り雑煮。《季 新年》
ふく‐わら【福藁】
正月に、門口や庭に敷く新しいわら。《季 新年》
ふく‐わらい【福笑い】
正月の遊びの一。目隠しをして、輪郭だけが描かれたお多福やおかめの絵の上に、別に厚紙で作った目・鼻・唇などを並べ、出来上がりのおかしさを楽しむもの。《季 新年》「目隠しが透いて見えたる—／梓月」
ふつ‐か【二日】
１ 日の数の二つ。2日間。 ２ 月の第2の日。 ３ 正月2日。《季 新年》「沖かけて波一つなき—かな／万太郎」 ４ なにか事があってから2番目の日。2日目。「—といふ夜、男、われてあはむといふ」...
ふで‐はじめ【筆始め】
１ 初めて書くこと。書き始めること。 ２ 正月の書き初め。《季 新年》
ふな‐いわい【船祝（い）】
船主が正月に船霊(ふなだま)を祭る祝い。多く、正月2日に行う。乗り初(ぞ)め。起舟(きしゅう)。
ふゆ‐やすみ【冬休み】
冬に仕事を休むこと。また、正月をはさんで学校が授業を休むこと。冬の休暇。《季 冬》「文鎮の鍔(つば)は厳(いか)しき—／正雄」
ぶり‐ぶり【振り振り】
［名］ １ 江戸時代の子供の玩具の一。八角形の槌(つち)に似た形で、鶴と亀、尉(じょう)と姥(うば)などを描く。小さな車をつけて引きずって遊ぶとも、木製の玉を打つともいう。また、正月、魔よけと...
べく‐そうろ・う【べく候ふ】
［連語］「べし」を丁寧に表す。中世以降、多く手紙文に使われた。…ましょう。…でしょう。…するつもりです。「万あすあさての程にまゐり候うて、申し候ふ—・ふ。かしこ」〈実隆公記・文明六年正月四日五日紙背〉
