しみ‐い・る【染(み)入る/沁み入る】
[動ラ五(四)]物の奥深くにじみ込む。また、心に深くしみこむ。「身に—・るような寒さ」「胸に—・る情景」
しみ‐かえ・る【染み返る/沁み反る】
[動ラ四] 1 色や香りなどが強くしみ込む。深くそまる。「丁字(ちゃうじ)に黒むまで—・りたる一襲(かさね)」〈狭衣・一〉 2 深く心を打たれる。しみじみとする。「—・り給へる御声の山の鳥どもも...
しみ‐こ・む【染(み)込む/沁み込む】
[動マ五(四)] 1 液体や気体、色などが物の中まで徐々に深くしみる。「味が—・むまで煮る」「においが—・む」 2 心の奥底まで深く入り込み、消し去ることができなくなる。「不信感が—・んでいる」...
しみ‐じみ【染み染み/沁み沁み】
[副] 1 心の底から深く感じるさま。「世代の違いを—(と)感じる」「親の有難さが—(と)わかる」 2 心を開いて対象と向き合うさま。「友と—(と)語り合う」 3 じっと見るさま。「—(と)自分...
しみ‐つ・く【染(み)付く/沁み着く】
[動カ五(四)] 1 色やにおいなどが移りついて簡単にとれなくなる。すっかりしみこむ。「汚れが—・いて落ちない」 2 癖になって、なかなか抜けなくなる。「貧乏性が—・く」 3 心に深くついて離れ...
しみ‐とお・る【染み透る/沁み透る】
[動ラ五(四)] 1 液体などが中まで深くしみこむ。「服の裏まで雨が—・る」 2 心の奥まで深く感じる。骨身にこたえる。「親切が身に—・る」
しみ‐ふか・し【染み深し/沁み深し】
[形ク]香りなどが強くしみ込んでいる。深くしみとおっている。「もて馴らしたる移り香いと—・うなつかしくて」〈源・夕顔〉
し・みる【染みる/沁みる/浸みる/滲みる】
[動マ上一][文]し・む[マ上二] 1 液体や気体が他の物に移りついて、次第に深く広がる。また、にじんで汚れる。しむ。「味が—・みる」「匂いが—・みる」「汗の—・みた下着」 2 液体や気体などの...
しみ‐わた・る【染(み)渡る/沁み渡る】
[動ラ五(四)]隅々までしみとおる。まんべんなくしみる。「酒が五臓六腑(ごぞうろっぷ)に—・る」
し・む【染む/沁む/浸む/滲む】
[動マ五(四)] 1 「染みる」に同じ。「寒さが身に—・む」「花の香は散りにし枝にとまらねどうつらむ袖にあさく—・まめや」〈源・梅枝〉 「吹きくる風も身に—・まず」〈平家・五〉 2 色などに染...