わらわ‐べ【童部】
1 子供。子供たち。「—のかしらばかりを洗ひつくろひて」〈枕・五〉 2 まだ子供である妻。自分の妻をへりくだっていう語。「これはその後、相添ひて侍る—なり」〈大鏡・序〉 3 子供の召使い。「姫宮...
藁(わら)を焚(た)・く
1 そそのかす。たきつける。「うそをまことにとりなして、—・いたる科(とが)により」〈浮・元禄大平記〉 2 そしる。中傷する。「孔子のやうな人柄さへ、列子、荘子は—・く」〈浮・風流源氏〉
わり‐な・い【理無い】
[形][文]わりな・し[ク]《「割り無い」で、理性や道理では計り知れない意》 1 理屈や分別を超えて親しい。非常に親密である。多く、男女関係についていう。「いつしか—・い仲になる」 2 道理に合...
わる‐ごたち【悪御達】
口の悪い女房たち。「後の大殿のわたりにありける—の」〈源・竹河〉
我(われ)か
1 自分のことか。「秋の野に人松虫の声すなり—と行きていざとぶらはむ」〈古今・秋上〉 2 「我か人か」の略。「いとどなよなよと—のけしきにて臥したれば」〈源・桐壺〉
われ‐かしこ【我賢】
[形動ナリ]自分だけがかしこそうにしているさま。「—にうちあざわらひて語るを」〈源・手習〉
われ‐さか・し【我賢し】
[形シク]利口ぶっている。分別顔である。「—・しう思ひしづめ給ふにはあらねど」〈源・椎本〉
われ‐だけ・し【我猛し】
[形ク]《古くは「われたけし」》得意ぶっている。えらそうにしている。「—・く言ひそし侍るに」〈源・帚木〉
われ‐のこり【割れ残り】
過去に発生した地震の震源域で、プレートの岩盤が破壊されずに残った領域。 [補説]嘉永7年(1854)の東海地震(安政東海地震)が熊野灘から駿河湾にかけての領域を震源域として発生したのに対し、昭和...
われは‐がお【我は顔】
自分こそはという思い上がった顔つき。また、得意そうなようす。「—にて家のうちを飾り、人に劣らじと思へる」〈源・帚木〉