なが‐しお【長潮】
満潮と干潮との差が最も少ないときの潮。小潮のころの潮。
にが‐しお【苦潮】
赤潮(あかしお)のこと。《季 夏》
にだん‐じお【二段潮】
「二枚潮」に同じ。
にまい‐じお【二枚潮】
釣りで、上層と下層の潮温の差が大きいこと。魚の食いが悪い。二段潮。
のき‐しお【退き潮】
しりぞくのにぐあいのよい時期。
のぼり‐しお【上り潮】
満ちてくる潮。あげしお。「薩摩潟へや落とさんと申しし折節、—にさへられ」〈謡・大原御幸〉
はつ‐しお【初潮/初汐】
1 製塩のためにその年初めてくむ潮水(しおみず)。 2 潮の満ちるときに最初にさしてくる潮。 3 陰暦8月15日の大潮。葉月潮。《季 秋》「—や鳴門(なると)の浪の飛脚舟/凡兆」
はや‐しお【早潮】
さしひきのはやい潮。また、流れのはやい潮流。「—や春の霞のながれ江になほ影とまる夜半月かな」〈為尹千首〉
ばん‐ちょう【晩潮】
夕方に満ちてくる潮。夕潮。暮潮。
ひき‐しお【引(き)潮/引き汐】
1 満潮時から干潮時まで、海面がしだいに下降し、海岸線が沖に退くこと。また、その現象。落ち潮。下げ潮。⇔満ち潮。 2 退く時機。ひきさがるころあい。引き潮時。「—を心得る」