どぶろく【濁醪/濁酒】
発酵させただけの、白く濁った酒。もろみ酒。にごりざけ。《季 秋》
にご・す【濁す】
[動サ五(四)] 1 濁るようにする。濁らせる。「水を—・す」 2 言葉などをあいまいにする。ごまかす。「口を—・す」 [可能]にごせる
にごら・す【濁らす】
[動サ五(四)] 1 濁るようにする。にごす。「水を—・す」 2 言葉をあいまいにする。ごまかす。「口を—・す」
にごり【濁り】
1 濁っていること。透明でないこと。「水の—」「レンズの—」 2 色・音声などが、鮮明でないこと。「—のある発色」 3 精神などが、けがれていること。「心の—」 4 濁音の符号。濁点。 5 「濁...
にごりえ
樋口一葉の小説。明治28年(1895)発表。酌婦お力を通して、下層社会の暗い宿命観を写実的に描く。
にごり‐え【濁り江】
水の濁っている入り江。「—の澄まむことこそ難(かた)からめいかでほのかに影を見せまし」〈新古今・恋一〉
にごり‐ざけ【濁り酒】
麹(こうじ)の糟(かす)を漉(こ)してない、白く濁った酒。どぶろく。だくしゅ。《季 秋》「藁の栓してみちのくの—/青邨」
にごり‐てん【濁り点】
濁音を表す記号。だくてん。
濁(にご)りに染(し)・む
世のけがれに染まる。「世々をへて—・みしわが心清滝川にすすぎつるかな」〈玉葉集・釈教〉
にごり‐みず【濁り水】
濁った水。澄んでいない水。だくすい。→濁度