むじょう‐そん【無上尊】
釈迦(しゃか)、または仏の尊称。
むじょうということ【無常といふ事】
小林秀雄の評論。日本の古典文学にまつわる随筆で、初出は昭和17年(1942)。昭和21年(1946)刊行。
むじょう‐どう【無上道】
仏語。この上なくすぐれた道。仏道。最高の悟り。
むじょう‐の‐かぜ【無常の風】
人の生命を消滅させる無常の理法を、花を散らし灯火を消す風にたとえていう語。「—に誘はれ、ただいま冥土へ赴く」〈虎明狂・朝比奈〉
むじょう‐の‐かたき【無常の敵】
死をたとえていう語。「—競(きほ)ひ来たらざらんや」〈徒然・一三七〉
むじょうのせかい【無情の世界】
阿部和重の小説。平成11年(1999)刊。同年、野間文芸新人賞受賞。
むじょう‐ぼだい【無上菩提】
「無上正覚(むじょうしょうがく)」に同じ。
むじょう‐めいほう【無上命法】
⇒定言的命令(ていげんてきめいれい)
むじょう‐もん【無常門】
葬礼の時にだけ用いる門。江戸時代の大名屋敷には必ず設けた。
む‐じるし【無印】
1 しるしがついていないこと。 2 《予想表に何のしるしもないところから》入賞する見込みのない競馬・競輪の馬や選手。「—の馬が来て大穴となる」