ぜん【然】
[接尾]名詞に付いて、そのもののようなようすであるということを表す。「紳士—とした人」
ぜん【然】
[音]ゼン(漢) ネン(呉) [訓]しかり しかるに しかし しかも しか さ さる [学習漢字]4年 〈ゼン〉 1 ほかでもなく、そうなっている。そのとおり。しかり。「自然・全然・当然・同然...
ぜん‐ぜん【全然】
[ト・タル][文][形動タリ]余すところのないさま。まったくそうであるさま。「—たるスパルタ国の属邦にあらずと雖も」〈竜渓・経国美談〉 [副] 1 (あとに打消しの語や否定的な表現を伴って)...
そ【然】
[副]「そう」の音変化。「—か、分かった」 [感]「そう」の音変化。「—、良かったね」
そう‐ぜん【愴然】
[ト・タル][文][形動タリ]悲しみに心をいためるさま。「艦上に黙して立つ人をして、—として涙あらしむ」〈独歩・愛弟通信〉
そう‐ぜん【蒼然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 あおあおとしているさま。「—たる月光」 2 薄暗くぼんやりしているさま。「—たる暮色に閉ざされる」 3 古び、色あせているさま。「古色—」
そう‐ぜん【鏘然】
[ト・タル][文][形動タリ]玉・金属などが鳴り響くさま。「鎖ばかりは敷石の上に落ちて—と鳴る」〈漱石・倫敦塔〉
そう‐ぜん【騒然】
[ト・タル][文][形動タリ]ざわざわとさわがしいさま。また、不穏で落ち着かないさま。「場内が—となる」「物情—」
そく‐ぜん【惻然】
[ト・タル][文][形動タリ]あわれに思って心をいためるさま。「自分を一炬(いっきょ)に燬(や)きはしないか、と思うと—とする」〈魯庵・社会百面相〉
そ‐ぜん【楚然】
[ト・タル][文][形動タリ]あざやかなさま。「緑りの枝を通す夕日を脊に…—として織り出されたる女の顔は」〈漱石・草枕〉