かん‐ぜん【歓然】
[ト・タル][文][形動タリ]喜ぶさま。「二郎は—として笑い」〈独歩・おとづれ〉
かん‐ぜん【渙然】
[形動タリ]解けるさま。
かん‐ぜん【莞然】
[ト・タル][文][形動タリ]にっこり笑うさま。莞爾(かんじ)。「フロレンス忽ち—として曰く」〈織田訳・花柳春話〉
かん‐ぜん【間然】
[名](スル)欠点をついてあれこれと批判・非難すること。「之を—するに人民の議論もなく」〈福沢・文明論之概略〉 「此顔触(かおぶれ)なら—する処無かろうと思う」〈魯庵・社会百面相〉
がい‐ぜん【慨然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 憤り嘆くさま。嘆き憂えるさま。「—として嘆息する」 2 心を奮い起こすさま。「—として敵に向かう」
がい‐ぜん【蓋然】
たぶんそうであろうと考えられること。ある程度確実であること。⇔必然。
がい‐ぜん【駭然】
[ト・タル][文][形動タリ]ひどく驚くさま。びっくりするさま。愕然(がくぜん)。「皆人目を見張りて—たり」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉
がく‐ぜん【愕然】
[ト・タル][文][形動タリ]非常に驚くさま。「事実を知らされて—とする」
が‐ぜん【俄然】
[ト・タル][文][形動タリ]にわかなさま。「毎年夏の初めに、多くの焼芋屋が—として氷水屋に変化するとき」〈漱石・それから〉 [副]突然ある状態が生じるさま。急に状況が変わるさま。にわかに。...
がん‐ぜん【頑然】
[ト・タル][文][形動タリ]強情で頑固なさま。「—として尚、スパルタ国に従属し」〈竜渓・経国美談〉