うち‐か・ける【打(ち)掛ける/打(ち)懸ける】
[動カ下一][文]うちか・く[カ下二] 1 物をひっかけて下げる。また、ひょいとのせる。「上着をいすの背に—・ける」 2 軽く腰を掛ける。ちょっともたせかける。「捨舟の端に腰—・けて瀬戸内海を眺...
えんぎ‐もの【縁起物】
1 縁起を祝うための品物。社寺や境内で参詣人に売る、だるま・招き猫や酉(とり)の市の熊手(くまで)など。 2 しめ飾り・門松など正月祝賀用の品物。
かき‐よ・せる【掻き寄せる】
[動サ下一][文]かきよ・す[サ下二] 1 ばらばらに散らばっているものを、一つ所に寄せ集める。「落ち葉を熊手で—・せる」 2 自分の近くに引き寄せる。「毛布を—・せる」
かっ‐こめ【掻っ込め】
《福をかきこめ、の意》酉(とり)の市で売る縁起物の熊手の一。小さい枡形(ますがた)の中に恵比須(えびす)・大黒などの像を入れて熊手につけたもの。
かな‐がき【鉄掻き/釽】
草をかきとったり、土をならしたりするカシの柄をつけた熊手形(くまでがた)の鉄製農器具。かなくまで。〈和名抄〉
こま‐ざらい【細杷い】
歯が細く長柄のついた竹または木製・鉄製の熊手。田畑の土を砕いてならしたり、落ち葉などをかき集めたりするのに用いる。このはかき。こまざらえ。
さらい【竹杷】
長い柄の先に粗い歯をつけた、熊手のような農具。土をかきならしたり、木の葉やごみなどをさらうのに用いる。さらえ。
しじみ‐かき【蜆掻き】
川底の泥中からシジミを掘り取ること。また、そのための、袋網の口に熊手(くまで)か板をつけた、柄のある漁具。《季 春》
じょう‐と‐うば【尉と姥】
能の衣装をつけた老夫婦が、熊手とほうきで松の落ち葉をかき寄せる姿。人形・絵画・彫刻などにされ、婚礼・ひな祭りなどの祝いに用いられる。謡曲の「高砂」に基づく。
ずっし
[副]物を持ったときの、重く手ごたえのあるさま。ずっしり。「熊手、薙鎌(ないがま)、金撮棒(かなさいぼう)を…閻魔王に—と持たせて」〈虎明狂・朝比奈〉