あやまち【過ち/誤ち】
1 まちがい。失敗。「—を恐れず試みる」 2 犯してしまった罪。過失。「—を償う」 3 男女間の不倫。不義。 4 けが。負傷。「—すな。心して降(お)りよ」〈徒然・一〇九〉
あやまり【誤り/謬り】
1 正しくないこと。まちがい。「記憶の—」「—を正す」 2 やりそこない。失敗。失策。「計算の—」「書き—」 3 正しくない行為。まちがった行為。特に、男女間の不倫。「いささかの事の—もあらば、...
あや‐め【文目】
1 織物や木目(もくめ)などに現れた模様。いろどり。あや。 2 (多くはあとに「知らず」「分かず」「見えず」などの語を伴って用いる) ㋐物の区別。見分け。けじめ。「—も知れない闇の中から、硫黄が...
あやめ‐かずら【菖蒲鬘】
中古、ショウブで作った、頭につける飾り。端午の節会(せちえ)に、邪気を払うものとして、男性は冠につけ、女性は髪にさした。しょうぶかずら。
あやめ‐がたな【菖蒲刀】
端午の節句に、ショウブの葉を刀に見立てて男児が腰に差したもの。後世は飾り物として節句に飾った木太刀。しょうぶがたな。あやめだち。
あらくれ
徳田秋声の長編小説。大正4年(1915)発表。勝気なお島が、本能の赴くままに生きようと男から男へと渡り歩き傷ついていく流転の半生を、写実的に描く。
あら‐くれ【荒くれ】
気性や振る舞いが荒々しいこと。また、その人。「—男」 [補説]書名別項。→あらくれ
あら‐く・れる【荒くれる】
[動ラ下一][文]あらく・る[ラ下二](多く「あらくれた」の形で用いる)気質が荒く、乱暴に振る舞う。「—・れた男たちの集まり」
あらし‐お【荒し雄/荒し男】
強い男。勇敢な男。「せむすべのたどきを知らにかくしてや—すらに嘆き伏せらむ」〈万・三九六二〉 [補説]この語の「あらし」のように、ク活用形容詞の終止形が体言と複合するのは上代の特殊用法。
あらし‐こ【荒し子】
武家で主に力仕事を受け持つ身分の低い男子。雑兵・中間(ちゅうげん)・小者など。また、農家の使用人などをもいった。「厳しき詞(ことば)におぢ恐れ、遠慮会釈も—共に引っ立てられて」〈浄・浪花鑑〉