くせ【癖】
《「曲(くせ)」と同語源》 1 無意識に出てしまうような、偏った好みや傾向。習慣化している、あまり好ましくない言行。「爪をかむ—」「なくて七—」「怠け—(ぐせ)がつく」 2 習慣。ならわし。「早...
癖(くせ)ある馬(うま)に能(のう)あり
一癖あるくらいの者のほうが、すぐれた能力をもっているものだ。すぐれた人は、どこか凡人と異なるところがあるものだ。
くせぐせ・し【癖癖し】
[形シク]性格などが、ひねくれていて素直でない。「—・しく、なだらかならぬ気色のみ、まさりたまへば」〈夜の寝覚・二〉
くせ‐げ【癖毛】
妙に曲がったり、一部分だけ逆立ったりして生える、癖のある毛髪。
くせ‐して【癖して】
[接助]「癖に」に同じ。「若い—言うことは年寄りじみている」「何だ、男の—」
くせ‐じ【癖字】
筆跡に特徴のある、読みにくい字。
くせ‐だま【曲球】
1 《「癖球」とも書く》野球で、球速はないが打者の近くへ来て自然に変化する投球。打者が打ちづらく、どの球種にも属さない変化球のこと。 2 (比喩的に)表向きとは異なるねらいを持った発言、申し入れ...
くせ‐ち【癖地】
所有したり立ち入ったりすると、不幸があると信じられている土地。癖山。入らず山。
くせ‐なおし【癖直し】
髪を結う前に、熱湯に浸した布などで髪の癖を直すこと。
くせに【癖に】
[接助]《名詞「くせ(癖)」+格助詞「に」から》活用語の連体形および格助詞「の」に付く。非難や不満の気持ちを込めて逆接条件を表す。にもかかわらず。のに。くせして。「弱い—強がりを言う」「本当は好...