かけ‐むしろ【掛け筵/掛け蓆】
1 昔、室の内外の間仕切りに用いた、畳表(たたみおもて)に縁(へり)をつけたもの。帳(とばり)のように垂れ下げた。 2 正月、神前に新しく掛けるむしろ。新筵(あらむしろ)。《季 新年》
が‐えん【賀筵】
祝賀の宴席。祝宴の会場。
がま‐むしろ【蒲筵/蒲蓆】
ガマやフトイで編んだむしろ。夏の涼を呼ぶ敷物に使用。
きょう‐えん【饗筵】
もてなしの席。
くさ‐むしろ【草筵】
1 藁(わら)などで作った筵。 2 筵を敷きつめたように、草が一面に生えていること。また、草を敷物とすること。「うちなびき秋きたりとや—野もせの露の玉をしくらん」〈夫木・一〇〉 3 旅先での粗末...
けい‐えん【瓊筵】
《玉で飾ったむしろの意》宴席の美称。「花鳥遊楽の—」〈謡・松虫〉
こう‐えん【講筵】
講義の行われる場所。また、その講義。「世界的な学者の—に列した」
こけ‐むしろ【苔筵】
[名] 1 苔が一面に生えているさまを、むしろに見立てていう語。こけのむしろ。「み吉野の青根が峰(みね)の—誰か織りけむ経緯(たてぬき)なしに」〈万・一一二〇〉 2 山中のわび住まいの、粗末な...
こもち‐むしろ【子持ち筵】
母親が子と添い寝できるように幅広に作られたむしろ。「ともにねざさの苔莚(こけむしろ)、—と添へ乳して」〈浄・天神記〉
こも‐むしろ【菰蓆/薦筵】
マコモの葉を編んで作ったむしろ。