はつ‐もとゆい【初元結】
1 元服のときに、髪の髻(もとどり)を結ぶのに用いる紐(ひも)。公卿は紫の組紐を使った。転じて、元服すること。「いときなき—に長き世をちぎる心は結びこめつや」〈源・桐壺〉 2 元服のときに髪を結...
はなごろもぬぐやまつわる【花衣ぬぐやまつわる…】
田辺聖子による杉田久女の評伝。昭和62年(1987)刊。副題「わが愛の杉田久女」。題名は久女の句「花衣ぬぐやまつはる紐(ひも)いろいろ」より。
はな‐の‐したひも【花の下紐】
花のつぼみが開くことを、下紐の解けることにたとえていう語。はなのひも。「ふして思ひ起きてながむる春雨に—いかにとくらむ」〈新古今・春上〉
はな‐の‐ひも【花の紐】
「花の下紐」に同じ。「百草(ももくさ)の—解く秋の野を思ひたはれむ人なとがめそ」〈古今・秋上〉
はな・ふ【嚔ふ】
[動ハ上二]「嚔(はな)ひる」に同じ。「眉根掻き—・ひ紐解け待てりやもいつかも見むと恋ひ来し我を」〈万・二八〇八〉
はなみ‐こそで【花見小袖】
花見に女性が着るはでな小袖。花見の席で、木にわたした紐(ひも)にかけ並べ、幕の代わりとした。
はや‐だすき【早襷】
紐(ひも)の一端を口にくわえて手早く襷をかけること。
はら‐がけ【腹掛(け)/腹懸(け)】
1 職人などがつける、多く紺(こん)木綿の作業衣。胸から腹に当て、細い布紐(ひも)を背中で十文字に交差させてとめるもの。前面にどんぶりと称する物入れをつける。 2 寝冷えを防ぐため、子供の胸から...
はるび【腹帯】
《「はらおび」の音変化》 1 鞍橋(くらぼね)を置くときに馬の腹にめぐらす帯。 2 長持の鐶(かん)につける革紐(かわひも)を補強する白布の紐。
はん‐ぴ【半臂】
古代、袍(ほう)や位襖(いあお)の下に着用した朝服の内衣で、袖幅が狭く、丈の短い、裾に襴(らん)をつけたもの。平安時代以降、朝服が和様化した束帯では、袍と下襲(したがさね)との間につける袖のない...