す‐なお【素直】
[形動][文][ナリ] 1 ありのままで、飾り気のないさま。素朴。「—なる山家(やまが)育ちのたのもしき所見えて」〈露伴・風流仏〉 2 性質・態度などが、穏やかでひねくれていないさま。従順。「—...
そ【素】
[音]ソ(漢) ス(呉) [訓]もと もとより [学習漢字]5年 〈ソ〉 1 染めてない絹。白絹。「素絹/縑素(けんそ)」 2 白い。白。「素衣・素雪/緇素(しそ)」 3 生地のままで手を加え...
そぼくとじょうかんのぶんがく【素朴と情感の文学】
《原題、(ドイツ)Ueber naive und sentimentalische Dichtung》ドイツの詩人シラーの論文。1795年から1796年にかけて、月刊文芸誌「ホーレン」に掲載。対...
知恵(ちえ)出(い)でて大偽(たいぎ)あり
《「老子」一八章から》人間が素朴であった昔は、自然のままの生活で平和であったが、時代が下って、人間の知恵が発達すると、人為的な掟が盛んに作られるようになる。
ちせつ‐び【稚拙美】
幼稚でつたないが、素朴さ・純粋さが感じられる美。
つめ
文楽人形の首(かしら)の一。捕り手・腰元・群集など男女の雑多な端役に用いる。素朴・卑俗・こっけいな表情をしたものが多い。ふつう一人で遣う。
てん‐てつ【点綴】
[名](スル)「てんてい(点綴)」に同じ。「まだらに白壁の—する素朴な田舎家の集団」〈谷崎・吉野葛〉
なら‐え【奈良絵】
室町末期から江戸初期にかけて、冊子本(奈良絵本)・絵巻物の挿絵として描かれた絵画。奈良興福寺などの絵仏師の作との説があるが、呼称は明治以降に生まれたもので、奈良との関係は不明。明るい彩色の素朴な...
ハイジ【Heidi】
スイスの作家スピリの児童文学。また、その主人公。第一部は1880年、第二部は1881年に刊行。素朴な明るさをもつ少女ハイジと、人嫌いの祖父や体の弱い少女クララとの交流が、アルプスの大自然を背景に...
バラード【(フランス)・(英)ballade】
《「バラッド」とも》 1 中世の欧州で盛んに作られた定型詩。3詩節と1反歌により構成され、それぞれ同一行の繰り返しで終わる。譚詩(たんし)。 2 素朴な言葉でうたった短い物語詩。譚歌(たんか)。...