さてもその後(のち)
古浄瑠璃の文の書き出しに用いられる慣用的表現。このようにして、そののち。「—箕田(みた)の源太広綱は」〈浄・頼光跡目論〉
さぬきのすけのにっき【讃岐典侍日記】
平安後期の日記。2巻。讃岐入道藤原顕綱(ふじわらのあきつな)の娘長子作。嘉承2年(1107)6月から翌年12月晦日(みそか)までの記事。堀河天皇の発病から崩御、鳥羽天皇即位と大嘗会(だいじょうえ...
さば・く【裁く/捌く】
[動カ五(四)] 1 (裁く)理非を明らかにする。裁判する。「罪を—・く」「人を—・く」 2 手を使ってものを思いのままに扱う。「ヒット性の打球を難なく—・く」「手綱を—・く」 3 ごたごたし...
サルパ【Salpa】
尾索綱サルパ目の原索動物の総称。体は樽(たる)状や円柱状で透明。世代交代を行い、数個連なって鎖状をなす有性個体から単独で浮遊する無性個体を生じる。暖海性のプランクトンで、回遊魚の天然飼料となる。
されば‐こそ【然ればこそ】
[連語] 1 そうだからこそ。それだから。「—あのとき注意したのだ」 2 予想が的中したときに用いる語。案の定。やっぱり。「—、行綱はまことを言ひけり」〈平家・二〉
さんきち【三吉】
浄瑠璃「丹波与作待夜(たんばよさくまつよ)の小室節(こむろぶし)」「恋女房染分手綱(こいにょうぼうそめわけたづな)」中の人物。少年の馬追い。「重(しげ)の井(い)子別れ」の段で有名。自然生(じね...
さん‐ご【珊瑚】
1 サンゴ科サンゴ属の腔腸動物の総称。また、その骨軸。個虫が集まって樹状の群体をつくる。個虫が死んで石灰質の硬い骨軸が残ったものを装飾用に利用。日本にはアカサンゴ・モモイロサンゴ・シロサンゴがあ...
さんみん‐しゅぎ【三民主義】
孫文が唱えた政治理論。国内諸民族の平等と帝国主義の圧迫からの独立(民族主義)、民主制の実現(民権主義)、平均地権・節制資本による国民生活の安定(民生主義)の三原則からなる。1905年、中国革命同...
さん‐やく【三役】
1 ある組織を代表する、三つの主要な役職。また、その役職にある人。→政務三役 →党三役 2 ㋐相撲で、大関・関脇・小結のこと。現在は横綱も含めていう。 ㋑能で、シテ方に対して、ワキ方・囃子方(は...
さんよう‐ちゅう【三葉虫】
三葉虫綱の節足動物の総称。海生で、古生代カンブリア紀からペルム紀にわたって生存。体長はふつう3〜5センチ、体は扁平で多くの体節からなり、頭・胸・尾に分けられ、縦方向も三つに区分される。種類は非常...