けんえ‐おう【懸衣翁】
三途の川の岸にいる鬼の翁。奪衣婆(だつえば)がはぎとった亡者の衣を衣領樹(えりょうじゅ)の枝に懸け、罪の軽重をはかるという。
げっか‐おう【月下翁】
「月下老人」に同じ。
げんのう【玄能】
頭の両端にとがった部分のない金槌(かなづち)。石を割ったり、のみをたたいたりするのに用い、石工用と大工用がある。 [補説]玄翁(げんのう)和尚が殺生石を砕いたという伝説に由来する。「玄能」は当て...
さい‐おう【塞翁】
辺境の塞(とりで)のほとりに住む老人。
さ‐おう【沙翁】
《「沙」は「沙比阿」などの略》シェークスピアのこと。しゃおう。
しゃ‐おう【沙翁】
⇒さおう(沙翁)
しおつち‐の‐おじ【塩土老翁】
日本神話の神。山幸彦が兄の海幸彦から借りた釣り針を返せず困っていたときに、海神の宮へ行く道を教え、日向(ひむか)にあった神武天皇には東方に美しい地(くに)があることを教えた神。塩椎の神。
しばた‐きゅうおう【柴田鳩翁】
[1783〜1839]江戸後期の心学者。京都の人。名は亨。薩埵徳軒(さったとくけん)に心学を学び、のち、失明の身で諸国を巡講した。その筆録書「鳩翁道話」は、心学道話の代表とされる。
しょうおう【松翁】
室町時代の隠士。説話集「吉野拾遺」の編者といわれる。生没年未詳。
しょう‐おう【蕉翁】
松尾芭蕉を敬っていう語。