ご‐ふん【胡粉】
日本画で用いる白色顔料。カキ殻を粉砕・水簸(すいひ)・乾燥したもので、主成分は炭酸カルシウム。室町時代以降用いられ、それ以前は鉛白(えんぱく)をいった。
ごふん‐いろ【胡粉色】
胡粉の色。わずかに黄みがかった白色。
ごふん‐え【胡粉絵】
胡粉を塗った地の上に、墨・丹(に)・緑青(ろくしょう)・黄土などを用いて描いた絵。
ごふん‐じ【胡粉地】
漆塗りの下地として胡粉を塗ったもの。
ご‐ま【胡麻】
ゴマ科の一年草。高さ約1メートル。茎や葉に軟毛があり、葉は長楕円形。夏、淡紫色を帯びた白色の鐘状の花をつける。果実は円柱状で、中に多数の種子をもつ。エジプトの原産といわれ、黒ゴマ・白ゴマ・金ゴマ...
ごま‐あえ【胡麻和え】
炒ったゴマをすり、砂糖・醤油などで味をつけたもので、野菜・魚介などをあえたもの。ごまよごし。
ごま‐あぶら【胡麻油】
ゴマの種子を絞ってとった油。料理のほか、髪油としても使われたことがある。
ごま‐あん【胡麻餡】
1 あんにすったゴマを加えたもの。 2 すったゴマを調味して、葛粉(くずこ)を加えてとろみをつけたもの。
ごまかし
だまして人目を欺くこと。でまかせを言って真実を隠すこと。「彼には—がきかない」 [補説]「誤魔化し」「胡麻化し」などと当てて書く。
ごまか・す
[動サ五(四)] 1 本心を見やぶられないように、話をそらしたり、でまかせを言ったりして、その場やうわべをとりつくろう。「笑って—・す」「年を—・す」「世間の目を—・す」 2 人目を欺いて不正を...