あて‐じょう【宛状】
直接相手に差し出すことをはばかって、宛名を特定せず、「各位」「御中」などの脇付(わきづけ)をした披露状の一種。あてぶみ。
あん‐か【案下】
1 机の下。机のそば。 2 手紙の脇付(わきづけ)の一。あて名に添えて敬意を表す語。机下(きか)。
うちつけ‐がき【打(ち)付け書(き)】
1 手紙で、あいさつなどの前文を略して、いきなり用件だけを書くこと。 2 手紙の上書きに、脇付(わきづけ)をしないこと。多く目下の者へあてるときにする。 3 絵画・文章などを、下書きなしにいきな...
お‐もと【御許】
[名] 1 女性が使う脇付(わきづけ)の一。おんもと。 2 御座所。また、貴人のおそば。「—にさぶらふ人の中に、内侍仕うまつるべき人はありや」〈宇津保・内侍督〉 3 「御許人(おもとびと)」の...
おん‐うち【御内】
手紙の脇付(わきづけ)の一。相手の妻、または家族全体にあてる場合に用いる。
おん‐まえ【御前】
1 「前」の敬称。神仏や貴人などの前。 2 女性が手紙の脇付(わきづけ)に用いる語。御前に。
おん‐もと【御許】
1 貴人の居場所を敬っていう語。おもと。みもと。 2 (多く「おんもとに」「おんもとへ」の形で)おそばまでの意で、女性が手紙の脇付(わきづけ)に用いる語。
かん‐じょう【函丈】
《「礼記」曲礼上の「席の間丈(ぢゃう)を函(い)る」から。師から1丈も離れて座る意》師または目上の人に出す書状の脇付(わきづけ)とする語。
き‐か【机下/几下】
《相手の机の下に差し出す意》手紙で、相手に対する敬意を表す脇付(わきづけ)としてあて名の横に添えて書く語。案下。御机下。
き‐しゅう【貴酬】
相手を敬って、その人からの手紙に対する返事をいう語。あて名の脇付(わきづけ)に書く。御返事。