ふたたて‐め【二立目/二建目】
江戸歌舞伎で、序開きの次に演じられた一幕。下級俳優によって行われた一種の開幕劇。二つ目。
ふたつのさんが【二つの山河】
中村彰彦の歴史小説。第一次大戦期、徳島県に置かれたドイツ人捕虜収容所(板東俘虜(ふりょ)収容所)を舞台とする作品。平成6年(1994)発表。同年、第111回直木賞受賞。
ふたりしずか【二人静】
謡曲。三番目物。宝生以外の各流。義経記などに取材。静御前の霊が菜摘み女に乗り移って舞をまい、吉野の勝手明神の神職に回向(えこう)を頼む。
ふたりのやもめ【二人のやもめ】
《原題、(チェコ)Dvě vdovy》スメタナのオペラ。全2幕。1873年から1874年にかけて作曲。F=マルフィーユの戯曲に基づく。ボヘミアの館を舞台に、独身の姉妹がそれぞれ結婚に至るまでを喜...
ふたりばかま【二人袴】
狂言。婿入りする男が父親と舅(しゅうと)の家に行き、1着の袴で親と交代に舅の前に出る。二人一緒に出るよう求められ、袴を二つに裂いてそれぞれ前に当てて取り繕うが、舞をまううちに見つかる。
フットライト【footlights】
舞台の前端の床に取り付け、出演者を足もとから照らす照明。脚光。
ふ‐てい【不逞】
[名・形動]かって気ままに振る舞うこと。あからさまに不満を表すこと。また、そのさま。「—な(の)輩(やから)」
ふ‐どう【不動】
1 動かないこと。「—の姿勢をとる」 2 他の力によって動かされないこと。ゆるぎないこと。「—の信念」 3 「不動明王(みょうおう)」の略。 4 歌舞伎の隈取(くまど)りの一。不動明王に扮(ふん...
ふどう【不動】
歌舞伎十八番の一。元禄10年(1697)江戸中村座の「兵根元曽我(つわものこんげんそが)」で市川九蔵(2世団十郎)が演じたのが初めとされる。寛保2年(1742)の「雷神不動北山桜(なるかみふどう...
ふなべんけい【船弁慶】
謡曲。五番目物。観世信光作。平家物語などに取材。源義経一行は摂津国大物浦(だいもつのうら)で静御前と別れて船出する。海上で平知盛の亡霊に襲われるが、弁慶が祈り退ける。
歌舞伎舞踊。長唄。
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