くさ‐の‐しる【草の汁】
草緑色の日本画用の絵の具。藍蝋(あいろう)と雌黄(しおう)とをまぜて作る。
くさのつるぎ【草のつるぎ】
野呂邦暢の短編小説。自衛隊に入隊した青年の訓練の日々を描く。昭和48年(1973)発表。同年、第70回芥川賞受賞。
くさ‐の‐と【草の戸】
1 草で屋根をふいた庵(いおり)の木戸。草庵の戸。「卯(う)の花の垣根ばかりは暮れやらで—ささぬ玉川の里」〈夫木・七〉 2 簡素なわび住まい。草庵。「—も住みかはる代ぞ雛(ひな)の家」〈奥の細道〉
くさ‐の‐とざし【草の扃】
1 草が生い茂って道や入り口を閉ざすこと。「立ちとまり霧のまがきの過ぎうくは—にさはりしもせじ」〈源・若紫〉 2 簡素な住まい。わび住まい。「秋の夜の—のわびしきはあくれどあかぬものにぞありける...
くさ‐の‐ね【草の根】
1 隠れて見えない草の根もと。 2 《grass roots》民衆ひとりひとり。一般大衆。政党・結社などの指導者層に対していう語。「—運動」
くさのね‐がいこう【草の根外交】
国境を越えた、民間人や民間団体どうしの交流や協力。民間外交。
くさのね‐みんしゅしゅぎ【草の根民主主義】
民衆の間に根を下ろし、市民運動や住民運動などによる日常的な参加を基礎とする民主主義。
草(くさ)の根(ね)を分(わ)けて捜(さが)・す
あらゆる方法を尽くしてすみずみまで捜す。草を分けて捜す。
くさのは【草の葉】
《原題Leaves of Grass》ホイットマンの詩集。1855年初刊。以後、増補・改筆。普遍的な人間性や民主主義の精神をうたう。
くさのはな【草の花】
富安風生の第1句集。昭和8年(1933)刊。