あお‐すげ【青菅】
カヤツリグサ科の多年草。丘陵や低地に生える。高さ10〜40センチ。葉・茎は青緑色。春から夏にかけて淡黄白色の穂をつける。
あぜ‐すげ【畦菅】
カヤツリグサ科の多年草。湿地に生え、高さ20〜60センチ。枝が地をはう。葉は細長く、縁がざらつく。春、茶褐色の雄花穂と黒褐色の雌花穂をつける。
ありま‐すげ【有馬菅】
有馬の付近で産したスゲ。和歌では同音の「あり」を導く序詞として用いられる。「大君の御笠に縫へる—ありつつ見れどことなき吾妹(わぎも)」〈万・二七五七〉
うま‐すげ【馬菅】
カヤツリグサ科の多年草。水辺に生え、高さ50〜60センチで、スゲの中でも特に大きい。初夏、茎の先に白茶色がかった雄花の穂、その下に淡緑色の雌花の穂をつける。
かさ‐すげ【笠菅】
カヤツリグサ科の多年草。湿地に群生し、高さ約1メートル。根茎は太く、泥中をはう。茎は三角柱。葉は細長く、堅い。夏、長大な花穂を出す。刈り干した葉を編んで蓑(みの)や菅笠を作る。みのすげ。すげ。
かわら‐すげ【河原菅】
カヤツリグサ科の多年草。草原などに生え、高さ20〜40センチ。葉は線形。夏、緑色の花穂をつけ、頂のものは雄花、その他は雌花。たにすげ。
かん【菅】
[人名用漢字] [音]カン(クヮン)(漢) [訓]すげ すが 〈カン〉 1 イネ科の草の名。カルカヤ。「菅茅(かんぼう)」 2 菅原氏、特に菅原道真のこと。「菅家・菅公」 〈すげ〉カヤツリグ...
かん‐すげ【寒菅】
カヤツリグサ科の多年草。山地の林下に生え、高さ約40センチ。葉は根際から多数出て、寒中でも青々としてつやがある。春から初夏にかけて、淡褐色の雄花穂と黄褐色の雌花穂とをつける。すげ。《季 冬》
き‐すげ【黄菅】
ユウスゲの別名。《季 夏》
こすげ【小菅】
東京都葛飾区西部の地名。荒川放水路の東岸に位置し、綾瀬川が合流する地点の近くにある。東京拘置所がある。