うしゃあが・る
[動ラ四]《「うせあがる」の音変化。近世江戸語》「行く」「来る」「去る」「居る」などの意をののしっていう語。「何処(どけ)へ這入(へえ)り込んで—・るか」〈滑・浮世床・初〉
うしろ‐かげ【後ろ影】
その場を去って行く人の後ろ姿。
うしろ‐やす・し【後ろ安し】
[形ク] 1 あとのことの心配がない。心残りがない。「行く末の御為もいかに—・からまし」〈狭衣・二〉 2 気遣いがないさま。隠しだてがない。信頼がおける。「継母を—・き者に思ひてあるほどに」〈今...
うじ【宇治】
京都府南部の市。宇治川が流れ、奈良と結ぶ渡河地として早くから開けた。平安時代から貴族の別荘地で、源氏物語の舞台。宇治茶の産地。平等院・黄檗山(おうばくさん)万福寺などがある。古くは「菟道」とも...
うじ‐がわ【宇治川】
琵琶湖に発する瀬田川の大津市南郷より下流の称。宇治市を流れ、大山崎町で桂川・木津川と合流して淀川となる。網代(あじろ)の名所。[歌枕]「もののふの八十(やそ)—の網代木(あじろき)にいさよふ波の...
うす‐づき【薄月】
薄雲にさえぎられて、ほのかに照る月。《季 秋》「—や水行く末の小夜砧/闌更」
う・せる【失せる】
[動サ下一][文]う・す[サ下二] 1 なくなる。消える。いなくなる。「血の気が—・せる」 2 「行く」「去る」をののしっていう語。「とっとと—・せろ」 3 死ぬ。「二十九にてなむ、—・せ給ひに...
うた・す【打たす】
[動サ下二]《「す」はもと使役の助動詞。むちで打って馬を走らせる意から》馬に乗って行く。「手勢百騎とも二百騎とも、—・せたる大名は一人も参らず」〈太平記・三〉
うち‐こし【打(ち)越し】
1 連歌・連句で、付句の前々句のこと。付句をする場合、この句と題材、趣向が似ることを嫌う。 2 (1をしゃれて用いて)次の宿で休まず、その先の宿まで行くこと。「ふた川まで—だがいいか」〈滑・膝栗...
うち‐じゅう【家中】
1 家の中全体。「—ちらかしている」 2 家の中の者全員。家族みんな。「—で花見に行く」