け‐ごろも【褻衣】
ふだん着。けぎぬ。「この衣(きぬ)の色白妙になりぬともしづ心ある—にせよ」〈和泉式部集・上〉
けさ【袈裟】
《(梵)kasṣayaの音写。赤褐色の意で、染衣(せんえ)・壊色(えしき)などと訳す》 １ インドで制定された僧侶の衣服。青・黄・赤・白・黒の正色を避けて濁色の布を用いたところからの名。縫い合わ...
けさ‐がけ【袈裟懸（け）】
１ 袈裟をかけること。転じて、衣類などを一方の肩から他方の脇の下へ斜めにかけること。 ２ 刀で、相手を肩から斜めに切りおろすこと。袈裟切り。
けしかる【怪しかる】
《形容詞「け（怪）し」の連体形》 １ えたいの知れない。異様な。「内にはいつしか—者など住みつきて」〈増鏡・むら時雨〉 ２ 変わっていておもしろい。「これも—わざかなとて、御衣(おんぞ)脱ぎて被...
けし‐ぐくり【芥子括り】
１ 袖口を細く縫うこと。江戸時代、侠客などの間で粋な仕立てとされた。 ２ 袋物や巾着(きんちゃく)などの周囲につける、ひらひらしたへり。 ３ 歌舞伎の衣装で、袖・襟・裾などに縫い添えた5色のひら...
けし‐だま【芥子玉】
芥子粒のような細かい玉を散らした模様。浴衣や手ぬぐいなどの染め模様にする。けしあられ。
けし‐にんぎょう【芥子人形】
きわめて小さい木彫りの衣装人形。女児の玩具やひな祭りの飾りとして江戸時代に流行した。豆人形。
けしょう‐だんす【化粧箪笥】
衣装用の箪笥に鏡台を組み合わせたもの。
け・す【着す】
［動サ四］《「き（着）る」の未然形に尊敬の助動詞「す」がついたものの音変化》「着る」の尊敬語。お召しになる。「わが背子が—・せる衣の針目落ちずこもりにけらし我(あ)が心さへ」〈万・五一四〉
けそう・ず【懸想ず】
［動サ変］思いをかける。恋い慕う。「年頃—・じ給へる人の太秦(うづまさ)に日頃籠り給へるに」〈狭衣・一〉
