おお‐くび【大領/衽】
袍(ほう)・直衣(のうし)・狩衣(かりぎぬ)などの前襟。おくび。
お‐くび【衽/袵】
《「おおくび(大領)」の音変化》「おくみ(衽)」に同じ。
お‐くみ【衽/袵】
《「おくび」の音変化》着物の左右の前身頃(まえみごろ)に縫いつけた、襟から裾(すそ)までの細長い半幅(はんはば)の布。おくび。
おくみ‐さがり【衽下(が)り】
前身頃(まえみごろ)の肩から衽先(おくみさき)までの寸法。
おくみ‐さき【衽先】
衽の最上端。襟と身頃に挟まれた、とがった所。剣先(けんさき)。
じん‐せき【衽席】
しきもの。ねどこ。また、寝室。「北条は—の上に源氏の国を簒(うば)うたる者なりとて憎むこと甚だしく」〈福沢・福翁百話〉