見(み)えぬ国(くに)
《「ぬ」は打消しの助動詞》人目につかない国。他国。「この上は御命助け参らせん。何方(いづかた)へも—へ忍び候へ」〈伽・美人くらべ〉
みえ‐ば・る【見栄張る】
[動ラ五(四)]みえを張る。うわべを飾る。「何かと苦しく—・らなければいけないのですからね」〈太宰・十五年間〉
みえ‐ぼう【見栄坊】
[名・形動]みえを張る人。また、みえを張るさま。みえっぱり。「—な(の)男」
みえ‐まが・う【見え紛ふ】
[動ハ四]よく似ていて見まちがう。まぎらわしく見える。「海の色も空の緑に—・ひてをかし」〈栄花・松の下枝〉
みえ‐みえ【見え見え】
[名・形動]本心や意図が見え透いていること。また、そのさま。「—な(の)手」
見栄(みえ)も外聞(がいぶん)も無(な)・い
ある状態に陥って、人の目やうわさを考える余裕もない。
み・える【見える】
[動ア下一][文]み・ゆ[ヤ下二] 1 目に映る。目で確認できる。「今夜は星も—・えない」 2 見ることができる。「猫は暗やみでも—・える」 3 判断される。見受けられる。そのように感じられる。...
みえる‐か【見える化】
[名](スル) 1 「可視化1・2」に同じ。「大気の流れを—する」 2 情報や物事の全体が、誰にでも分かるようにすること。特に、企業活動で、業務の流れを映像・グラフ・図表・数値などによって誰にで...
みえ‐わか・る【見え分かる】
[動ラ下二]見分けられる。はっきり区別がつく。「女房の衣(きぬ)の色さへ—・るる月なれば」〈栄花・玉の飾り〉
みえ‐わ・く【見え分く】
[動カ五(四)]他と区別してはっきりそれと見える。見分けがつく。「海岸の景色も—・かぬほど」〈荷風・あめりか物語〉