ぞっ‐こう【俗講】
中国、唐代に行われた仏教の講釈。仏教説話を描いた絵や韻文を用いるなどして平易に説いたもので、その台本を変文という。宋・元代には仏教を離れ、講談から通俗小説に発展した。
たいへいこうき【太平広記】
中国の説話集。500巻。宋の太宗の命で李昉(りぼう)らが編。978年(太平興国3年)成立。漢から宋初までの説話・伝奇などを92項目に分けて収録。引用書目475種。「枕中記」なども含まれ、後世の文...
たいままんだらえんぎ【当麻曼荼羅縁起】
鎌倉中期の絵巻。2巻。当麻曼荼羅の製作にまつわる説話を描いたもの。鎌倉市光明寺蔵。
ちゅうこ‐ぶんがく【中古文学】
日本文学史において、平安時代に成立した文学。仮名文の使用とそれに伴う国風の貴族文学を中心とする。「もののあわれ」を主潮とする優美な情趣を理念とし、後世の日本人の美意識に大きな影響を与えた。古今和...
チラース【Chilas】
パキスタン北部、ギルギットバルティスターン州南端の町。インダス川南岸、カラコルムハイウエー沿いに位置する。川沿いの花崗岩の表面に先史時代から10世紀頃までに描かれた、仏教ゆかりの車輪やジャータカ...
つき‐の‐ねずみ【月の鼠】
《象に追われた人が木の根を伝わって井戸に隠れたところ、井戸の周囲には4匹の毒蛇がいてかみつこうとし、また、木の根を黒と白2匹の鼠がかじろうとしていたという「賓頭盧(びんずる)説法経」にある説話で...
ティワンカ‐ピリマゲ【Tivanka pilimage】
スリランカ中部の古都ポロンナルワにある仏教寺院。13世紀の建立。南インドの侵略を受けて廃墟になった都を再興するため、パラクラマブフ3世が建てたとされる。内部には、釈迦にまつわる説話などを描いた美...
テキスト【text】
《「テクスト」とも》 1 書物の本文。版本や写本の本文。また、原典・原本。「複数の—が伝わる説話」「—クリティック」 2 教材とする書物。教科書。テキストブック。「放送講座の—」 3 コンピュー...
てるて‐ひめ【照手姫】
説話・説経節などに、小栗判官(おぐりはんがん)の愛人として登場する美女。
てん◦げり
[連語]《連語「てけり」の音変化》…てしまった。「由なき事にくみし—◦げり」〈平家・二〉 [補説]中世以降、多く軍記物や説話集などで用いられた。