ぞうほももやまものがたり【増補桃山譚】
歌舞伎狂言。時代物。5幕。河竹黙阿弥作。明治6年(1873)東京村山座初演。同2年の「桃山譚」に3幕追加したもの。9世市川団十郎を中心とした活歴劇の代表作。伏見大地震に、加藤清正が桃山御殿へかけ...
たん【譚】
[音]タン(漢) 物語を語る。また、物語。「譚詩/奇譚」
どうぶつ‐ほうおんたん【動物報恩譚】
人から恵みや恩を受けた動物が、恩返しとしてその人に幸福や名声を報いるという昔話の一類。「鶴女房」「文福茶釜」など。
ふうりゅうむたん【風流夢譚】
深沢七郎の短編小説。昭和35年(1960)、雑誌「中央公論」に発表。夢の中の話という設定のフィクションだが、皇族が処刑される描写があることなどから物議を醸す。右翼団体は抗議運動を展開し、出版元で...
ふんにょうたん【糞尿譚】
火野葦平の短編小説。昭和12年(1937)発表。同年、第6回芥川賞受賞。受賞時に火野は日中戦争のため従軍中で、小林秀雄が戦地に赴き授賞伝達した。昭和32年(1957)、野村芳太郎監督により「伴淳...
ほんしょう‐たん【本生譚】
⇒本生経(ほんしょうきょう)
ぼくとうきだん【濹東綺譚】
永井荷風の小説。昭和12年(1937)発表。作家の「わたくし」こと大江匡(おおえただす)と玉の井の娼婦お雪との交情を淡々と描く。
まっしせいこう‐たん【末子成功譚】
説話の類型の一。兄弟間での争いに末の子が勝つ、またはそれぞれ難題に挑んで末の子だけが成功する話。海幸山幸、八上比売(やかみひめ)の神話などにみられる。
ミイラとりりょうきたん【みいら採り猟奇譚】
河野(こうの)多恵子の長編小説。年の離れた夫婦が求めた「快楽死」という愛の形を描く。平成2年(1990)刊行。翌年、第44回野間文芸賞受賞。
みん‐だん【民譚】
民間説話。民話。