じこげんきゅう‐の‐パラドックス【自己言及のパラドックス】
エピメニデスのパラドックスまたは嘘つきのパラドックスとして広く知られる自己言及にまつわる論理的逆説。「この文は誤りだ」のように、発話の主体が自己を含めて何らかの指示や言及をしようとすると、真偽を...
すうがく‐きそろん【数学基礎論】
数学の基礎に関する理論。19世紀に導入された集合論が逆理(逆説)を派生させたが、その反省から生まれた、数学とはいかなるものであるべきかの理論。20世紀初頭に成立。記号論理学を用いる。
せつ【説】
[音]セツ(漢) ゼイ(慣) [訓]とく [学習漢字]4年 〈セツ〉 1 筋道をときほぐし、わかるように述べる。「説教・説得・説明・説諭/演説(えんぜつ)・解説・講説・再説・細説・詳説・力説・...
ゼノン‐の‐ぎゃくせつ【ゼノンの逆説】
エレア学派のゼノンが、自分の学派の説を守るために提示した逆説。運動を否定するための「アキレスと亀」や「飛ぶ矢は止まっている」などが有名。ゼノンのパラドックス。
タイム‐パラドックス【time paradox】
タイムトラベルなどで過去の歴史を改変することによって生じる逆説の総称。タイムマシンを利用して過去の世界に行き、自分の父親となる人物を殺す親殺しのパラドックスなどがあり、しばしばSF小説の題材となる。
パラ‐すいみん【パラ睡眠】
《paradoxical sleep》レム睡眠の異称。深い睡眠でありながら、覚醒時と同様の脳波が現れるのでいう。逆説睡眠。
パラドキシカル【paradoxical】
[形動]逆説的であるさま。「—な表現」
パラドックス【paradox】
《「パラドクス」とも》「逆説」に同じ。
ピート‐の‐パラドックス
《Peto's paradox》一定期間に細胞ががん化する確率が同じだとすると、身体が大きい生物ほど細胞数が多く、がんになる確率が高くなるはずだが、実際には人間を含め、他の哺乳類もがんになる確率...
フレンチ‐パラドックス【French paradox】
多量の動物性脂肪を摂取する食生活を続けると心筋梗塞(こうそく)にかかりやすいが、世界でも有数の動物性脂肪の消費国のフランスには、心筋梗塞になる人が少ないという逆説。赤ワインの予防効果が提唱されている。