いっ‐さん【一散/逸散】
(多く「一散に」の形で副詞的に用いる) 1 わき目もふらず一生懸命に走ること。一目散(いちもくさん)。「—に駆けつける」 2 急速に事態が進行すること。「静かな空をじりじりと移って行く日が傾いた...
いっさん‐ばしり【一散走り/逸散走り】
わき目も振らず夢中になって走ること。「いきなり—に駈けだした」〈里見弴・多情仏心〉
いっ‐し【逸史】
正史に書き漏らされている史実。また、それを記した書物。「日本—」
いっ‐しつ【逸失】
[名](スル)《「逸」は失うの意》失うこと。手に入れられずになくしてしまうこと。
いっしつ‐りえき【逸失利益】
債務不履行や不法行為がなければ得たであろう利益。→損害賠償
いっ‐しゅつ【逸出】
[名](スル) 1 抜け出ること。逃れ出ること。「失敗の原因はこの領域を無理解に—した事にありはしないだろうか」〈寅彦・浮世絵の曲線〉 2 飛び抜けて優れていること。抜きん出ること。
いっ‐しょ【逸書/佚書】
名だけ残っていたり、内容の一部分だけしか伝わっていなかったりする書物。散逸した書物。
いっ・する【逸する】
[動サ変][文]いっ・す[サ変] 1 ㋐ある枠から外れる。それる。「常軌を—・した行為」 ㋑《「佚する」とも書く》なくなる。散逸する。「本文を—・した古文書」 ㋒心のままに過ごす。気ままに楽しむ...
いっ‐そう【逸走】
[名](スル)走って逃げること。また、一定のコースからそれて走ること。「群集を押し分けて会堂の外に—しけるが」〈竜渓・経国美談〉
いっ‐そく【逸足】
1 足の速いこと。また、そのもの。駿足(しゅんそく)。「良駿—」 2 すぐれた能力をもっていること。また、その人。逸材。「高材—の士」