ずか‐ずか
[副]《古くは「づかづか」とも表記》遠慮なく乱暴に入ったり近寄ったりするさま。「—(と)上がり込む」「他人の心に—(と)入り込む」
ずけ‐ずけ
[副]遠慮や加減をしないで、はっきりとものを言うさま。つけつけ。「他人の悪口を—(と)言う」
ずけり
[副]遠慮なく、はっきりとものを言うさま。ずばり。「いつもに似合わず—と言って退(の)けた」〈里見弴・安城家の兄弟〉
ずっけり
[副]相手の気持ちなど無視して、無遠慮に物を言い切るさま。ずけずけ。「提婆(だいば)が悪の耳こすり、—言うていやがらし」〈浄・和田合戦〉
袖褄(そでつま)を引(ひ)・く
異性に言い寄る。「—・くにも、遠慮なく声高にして」〈浮・五人女・二〉
そら‐じぎ【空辞宜】
口先だけの、心にもない遠慮。「もう飲(いけ)やせぬ、と—は五月蠅(うるさ)いほど仕ながら」〈露伴・五重塔〉
たか‐あぐら【高胡坐】
無遠慮にあぐらをかくこと。「—で居座る」
たか‐なし【高無し】
限度がないこと。度を超えていること。無制限。不遠慮。「隣座敷に今まで—にさわぎたる血気の客共」〈浮・娘気質・一〉
たか‐わらい【高笑い】
[名](スル)大きな声で笑うこと。哄笑(こうしょう)。「無遠慮に—する」
たん【憚】
[音]タン(漢) [訓]はばかる 恐れはばかる。遠慮して避ける。「畏憚(いたん)・忌憚」