しょう‐めい【正銘】
《正しい「銘」がある意》偽りなくそのとおりのものであること。ほんもの。「正真(しょうしん)—」「世というものの味も香料(やくみ)無(なし)の—なるところが分るなり」〈露伴・辻浄瑠璃〉
じつ‐めい【実銘/実明】
[名・形動]まじめで正直なこと。また、そのさま。実直。「中々温順(おとなし)やかな—な男だと云って」〈円朝・真景累ヶ淵〉
ずりょう‐めい【受領銘】
刀剣類の銘で、職人が自分の名の上に国司名を冠して彫りこんだもの。
たち‐めい【太刀銘】
刀剣の銘で、左腰に刃を下にして佩(は)いたとき、茎(なかご)の差表(さしおもて)側になる方に彫ったもの。→刀銘(かたなめい)
ちゃ‐めい【茶銘】
茶の湯用の葉茶に付ける固有の名。室町末期に宇治の茶園名に始まり、現在は各宗家の好みによって付ける。初昔(はつむかし)・後昔(のちむかし)など。
湯(とう)の盤銘(ばんめい)
《「礼記」大学から》殷(いん)の湯王が沐浴(もくよく)のたらいに刻んで座右の銘とした言葉。「苟(まこと)に日に新(あらた)にせば、日日に新に、また日に新なり」
とう‐めい【刀銘】
刀剣の銘。
ひ‐めい【碑銘】
石碑に彫り刻んだ銘。
ぼし‐めい【墓誌銘】
墓誌の末尾に加える銘。
ぼひ‐めい【墓碑銘】
墓碑に刻んだ、死者の経歴や事績などについての文章。墓銘。