ごしょ‐ぶぎょう【御所奉行】
鎌倉幕府・室町幕府の職名。将軍の寺社参詣や年中行事など御所の雑事を統轄した。
ごじゅうばんうたあわせ【五十番歌合】
正治2年(1200)後鳥羽院の仙洞御所で行われた10題50番の歌合わせ。作者は後鳥羽院・通親・良経・隆信・定家・家隆・慈円・寂蓮らの10人。仙洞十人歌合。 鎌倉中期の歌合わせ。定家・家隆の歌...
ごせいばい‐しきもく【御成敗式目】
鎌倉幕府の基本法典。貞永元年(1232)、執権北条泰時が評定衆に命じて編纂(へんさん)させたもの。51か条からなる。源頼朝以来の慣習法・判例などを規範とし、行政・訴訟などに関して定めた武家最初の...
ご‐せっけ【五摂家】
鎌倉時代以後、摂政・関白に任じられる五つの家柄。藤原北家の流れで、近衛(このえ)・九条・二条・一条・鷹司(たかつかさ)の五家。五門。
ごぜん‐ばん【御膳番】
主君の食事のことをつかさどる役。「—は不調法なれど、わたしらに仰せ付けられませ」〈浄・源頼家源実朝鎌倉三代記〉
ごそく‐もじ【御息文字】
[名・形動ナリ]《近世語》御息災(ごそくさい)の女性語。「お煩ひも遊ばさず—の鎌倉入り」〈浄・源平躑躅〉
ごでんしょう【御伝鈔】
鎌倉時代の仏教書。2巻または4巻。覚如(かくにょ)著。永仁3年(1295)成立。親鸞(しんらん)の行実を絵詞(えことば)で記した同人著の「親鸞伝絵」から、その文章を抄出したもの。
ごとばいんごくでん【後鳥羽院御口伝】
鎌倉前期の歌論書。1巻。後鳥羽天皇著。嘉禄(1225〜1227)ごろ成立か。初心者のための心得や一般的知識を述べ、源経信以下当代歌人を批評したもの。
ご‐とまり【五泊】
奈良時代から鎌倉中期、瀬戸内海を航行して難波(なにわ)に入る船が停泊した五つの港。檉生泊(むろうのとまり)(たつの市)・韓泊(からのとまり)(姫路市)・魚住泊(うおずみのとまり)(明石市)・大輪...
ごと‐みそ【五斗味噌】
鎌倉時代のころに用いられた味噌の一。材料を5斗用いるところからついた名。大豆2斗・糠(ぬか)2斗・塩1斗、あるいは大豆・糠・麹(こうじ)・酒粕・塩を各1斗ずつで造ったという。