のもり‐の‐かがみ【野守の鏡】
《鷹(たか)狩りの途中で逃げた鷹を、野守がたまり水に映る影を見て発見したという故事から》野中の水を鏡にたとえていう語。「花のころを影にうつせば秋の夜の月も—なりけり」〈山家集・上〉
のんきめがね【暢気眼鏡】
尾崎一雄の短編小説。貧乏作家の「私」と天真爛漫(らんまん)な妻、芳枝を描いた私小説的作品。昭和8年(1933)発表。昭和12年(1937)、第5回芥川賞受賞。
は‐きょう【破鏡】
1 割れた鏡。 2 夫婦が離縁すること。離れて暮らすことになった夫婦が、鏡を二つに割ってそれぞれの一片を持ち、愛情のあかしとしたが、妻が不義を働いたためにその一片がカササギとなって夫の所へ舞い戻...
はくさい‐きょう【舶載鏡】
弥生・古墳時代に中国・朝鮮半島から到来した銅鏡。→仿製鏡(ぼうせいきょう)
はこ‐めがね【箱眼鏡】
箱の底にガラスまたは凸レンズをはめ込んだもの。水面から水中を透視し、魚介などをとるのに用いる。《季 夏》
はちりょう‐きょう【八稜鏡】
唐鏡の一。円鏡の周囲を中央のとがった8枚の花弁状に縁どったもの。→八花鏡(はっかきょう)
はっか‐きょう【八花鏡】
唐鏡の一。円鏡の周囲に八つの弧状の、八弁花をかたどったもの。日本でも、奈良・平安時代に用いられた。→八稜鏡(はちりょうきょう)
ハッブル‐うちゅうぼうえんきょう【ハッブル宇宙望遠鏡】
宇宙を観測するために、1990年に米国がスペースシャトルを使って高度610キロの地球周回軌道に打ち上げた、口径2.4メートルの反射望遠鏡。名称は天文学者E=P=ハッブルにちなむ。HST(Hubb...
はつ‐かがみ【初鏡】
新年に初めて鏡に向かって化粧すること。初化粧。《季 新年》「まだ何も映らでありぬ—/虚子」
はな‐の‐かがみ【花の鏡】
花の映っている池水などを、鏡に見立てていう語。「年を経て—となる水は散りかかるをや曇るといふらむ」〈古今・春上〉