ようせい‐げんそ【陽性元素】
化学結合のとき、電子を放出する傾向が強く、陽性成分になりやすい元素。電気陰性度が低く、周期表では左側上方に位置する。金属元素、特にアルカリ金属・アルカリ土類金属が代表的。⇔陰性元素。
ようせい‐しょくぶつ【陽生植物】
耐陰性が弱く、光が十分に当たる場所によく生育する植物。農作物やススキなどが含まれ、樹木は特に陽樹という。陽地植物。⇔陰生植物。
ようせい‐はんのう【陽性反応】
病原菌などの感染を受けていることを示す反応。ツベルクリン反応で発赤が見られるなど。⇔陰性反応。
よう‐てん【陽転】
[名](スル)生体反応検査、特にツベルクリン反応検査で陰性が陽性に変わること。
リケッチア【rickettsia】
細菌よりは小さく、ウイルスよりは大きい微生物の一群。リケッチア目の細菌として分類される。基本形は桿菌(かんきん)状または球状で、グラム陰性。生きた細胞内でだけ増殖する。ノミ・シラミ・ダニなどの媒...
リポ‐たとう【リポ多糖】
脂質と多糖類が共有結合した物質。グラム陰性菌の細胞壁外層を構成する。内毒素の本体であり、人や動物の体内で強い抗原性を示す。LPS(lipopolysaccharide)。
リムルス‐テスト【Limulus test】
医薬品などに細菌に由来する内毒素が含まれていないかを調べる検査。カブトガニの血球から抽出した凝固因子を用いて、グラム陰性菌の内毒素を検出する。
りょくのう‐きん【緑膿菌】
シュードモナス科の細菌。グラム陰性の桿菌(かんきん)で、化膿(かのう)性炎症を起こし、産生する色素により膿汁が緑色を呈する。自然界に広く分布し、病原性は弱いが、菌交代症・院内感染・日和見感染(ひ...
りん‐きん【淋菌/痳菌】
ナイセリア科の細菌。グラム陰性の双球菌。淋病の病原菌で、人間にのみ感染し、免疫はできない。1879年、ドイツの医師・細菌学者A=ナイセルが発見。ゴノコッケン。
りん‐しょう【林床】
森林の地表面。光が林冠により遮られるため、耐陰性の強い植物や菌類などが生育。