でんし‐うん【電子雲】
原子内における、電子密度を空間的な広がりとして表したモデル。量子力学の不確定性原理により、電子の位置と運動量を同時に決定できないため、電子の存在確率が高い領域を濃淡がある雲とみなしたもの。
とう‐うん【凍雲】
今にも雪が降り出しそうな雲。また、寒々として曇っている冬空。「雪国の恒(つね)として晴天俄(にはか)に—を布(し)き」〈北越雪譜・二〉
とうじょう‐うん【塔状雲】
雲の上部が塔のように上方に向かって発達した雲。城壁の塔のように見える。高積雲・層積雲などに現れる。
とよ‐はたぐも【豊旗雲】
旗がなびいているように空にかかる美しい雲。「わたつみの—に入り日さし今夜の月夜さやけかりこそ」〈万・一五〉
なつ‐ぐも【夏雲】
夏空に現れる雲。入道雲・夕立雲・雷雲など変化が多い。《季 夏》
にの‐ぐも【布雲】
布のように横になびいている雲。にぬぐも。「夕さればみ山を去らぬ—のあぜか絶えむと言ひし児ろはも」〈万・三五一三〉
にゅうどう‐ぐも【入道雲】
積乱雲や雄大な積雲の俗称。《季 夏》
にんじん‐ぐも【人参雲】
⇒テーパリングクラウド
にんじんじょう‐ぐも【人参状雲】
気象衛星による画像で、にんじん状の細長い三角形をした雲。風上から風下に向かって広がる積乱雲の列と、上層の風で流されるかなとこ雲からなる。風上側の先端部分は、豪雨・突風・雷など激しい気象現象を伴う...
ねつ‐うん【熱雲】
火砕流の一。火口から噴出した高温のガスと火山灰や火山岩塊のまじったものが山腹を急速に流下する噴火現象。