あい‐ぜん【靄然/藹然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 雲・霞(かすみ)などがたなびいたり、もやが立ちこめるさま。「—たる暁霞(ぎょうか)」 2 気分などが穏やかでやわらいださま。「掻(かき)乱されし胸の内は—とし...
あい‐たい【靉靆】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 雲や霞(かすみ)などがたなびいているさま。「真直(まっすぐ)に立ち上る香の煙、—と棚引き薫じて」〈木下尚江・良人の自白〉 2 気持ちや表情などの晴れ晴れしな...
あお‐うま【青馬/白馬】
1 濃い青みを帯びた黒馬。青毛の馬。また、淡青色や淡灰色の馬。あおごま。「水鳥の鴨の羽色の—を今日見る人は限りなしといふ」〈万・四四九四〉 2 年初の節会(せちえ)の引き馬とする白馬、または葦毛...
あかひら‐こんごう【赤平金剛】
岩手県東部、陸中海岸中部にある断崖。船越半島先端部の霞露(かろ)ヶ岳(標高504メートル)の東斜面が太平洋に急に落ち込んだ、高さ300メートルを超す赤褐色の絶壁。景勝地の一。
あき‐ぎり【秋霧】
秋に立つ霧。「春霞かすみて去(い)にし雁(かり)が音は今ぞ鳴くなる—の上に」〈古今・秋上〉
あさか‐し【朝霞市】
⇒朝霞
あさ‐がすみ【朝霞】
[名]朝に立つ霞。《季 春》「茶を呑めと鳴子引なり—/一茶」 [枕] 1 八重に立ちこめ物がはっきり見えない意、また霞の立つ春の意から「八重」「ほのか」「春日(はるひ)」にかかる。「—ほのか...
あま‐の‐かわら【天の河原】
1 天の川の河原。「霞立つ—に君待つとい行きかへるに裳の裾ぬれぬ」〈万・一五二八〉 2 高天原にある天安河(あまのやすのかわ)の河原。「ひさかたの—に八百万(やほよろづ)千万神の神集(かむつど)...
あみ‐びと【網人】
網を使って漁をする人。漁師。あみうど。「浦風に霞を結ぶ—は春の空にや心ひくらん」〈雲葉・一〉
あもり‐つく【天降り付く】
[枕]香具山(かぐやま)が天上から降ったという伝説から、「天の香具山」「神の香具山」にかかる。「—天の香具山霞立つ」〈万・二五七〉