1 濃い青みを帯びた黒馬。青毛の馬。また、淡青色や淡灰色の馬。あおごま。
「水鳥の鴨の羽色の―を今日見る人は限りなしといふ」〈万・四四九四〉
2 年初の節会 (せちえ) の引き馬とする白馬、または葦毛 (あしげ) の馬。
「春霞まづ引き渡る―をあしげなりとは誰 (たれ) か見ざらむ」〈経信集〉
3 「白馬 (あおうま) の節会」の略。
出典:青空文庫
・・・古の女の金の耳環や、白馬に飾った色糸の手綱が、絶えず流れて行く容・・・ 芥川竜之介「杜子春」
・・・の甲冑し、雪のごとき白馬に跨り、白羽の矢を負いて親しく自ら枕に降・・・ 泉鏡花「一景話題」
・・・、緑色の波がうねり、白馬は、島の空をめがけて飛んでいる、なごやか・・・ 小川未明「谷にうたう女」