ひぞり‐ごと【干反り言】
無理を言いかけること。また、その言葉。「無言の冷眼と嫉妬の—とは」〈露伴・連環記〉
ひ‐ぞ・る【干反る/乾反る】
[動ラ五(四)] 1 乾いて、そりかえる。「障子が—・って開閉に困難するような」〈二葉亭・平凡〉 2 すねて腹を立てる。ひねくれる。「其様に何時までも—・らいで有体(ありてい)に話して呉りゃれ」...
ひた‐たれ【直垂】
1 垂領(たりくび)で衽(おくみ)がなく、組紐(くみひも)の菊綴(きくと)じ・胸紐があり、袖括(そでぐくり)をつけて露(つゆ)を垂らした衣服。袴(はかま)と合わせて着用し、裾を袴の中に入れた。絹...
ひっこし‐にょうぼう【引っ越し女房】
他の土地で披露をすませて引っ越してきたかのようによそおって、新所帯を持つ妻。「夜船でこっそり木更津へ、—に連れて行かうと」〈伎・八幡祭小望月賑〉
一肩(ひとかた)担(かつ)・ぐ
物事をするための負担の一部を受け持つ。「赤坂で披露目をした時も—・ぎ、着物の面倒も見てくれた」〈秋声・縮図〉
ひと‐て【一手】
1 他人に分担させずにひとりですること。独占すること。いって。「仕事を—に引き受ける」 2 碁・将棋などでの一勝負。いって。「—お手合わせを願います」 3 舞・音曲などの一曲・一番。「舞の—」「...
ひのはしら【火の柱】
木下尚江の小説。明治37年(1904)発表。日露戦争前後、非戦論を唱え、資本家・軍人・政治家らの虚偽と不正をあばくキリスト教社会主義者の行動を描く。
ひ‐めい【悲鳴】
[名](スル) 1 悲しんで鳴くこと。また、その声。「家鶏は窮屈なる籠に—す」〈独歩・愛弟通信〉 2 苦痛・恐怖などのために声をあげること。また、その声。「激痛に—をあげる」「またまた—する新太...
ひや‐か・す【冷(や)かす】
[動サ五(四)] 1 相手が困ったり恥ずかしがったりするような言葉をかけてからかう。「仲がいいのを—・す」 2 水・氷や風に当てるなどして冷たくする。ひやす。「鮨飯(すしめし)を—・す」 3 (...
ひょうじゅん‐はんしゃりつ【標準反射率】
写真撮影における適正露出を決めるための基準となる反射率。18パーセントで、無光沢の灰色に相当する。→グレーカード