鬼(おに)の目(め)にも涙(なみだ)
無慈悲な者も、時には慈悲心を起こし、涙を流すことがあるということ。
おに‐の‐やがら【鬼の矢幹】
ラン科の多年草。山野の林中に生える菌従属栄養植物。茎は直立し、高さ約1メートルにもなる。暗色の鱗片葉(りんぺんよう)をつける。初夏、黄褐色の壺状の花が穂状に咲く。根茎を漢方で天麻(てんま)といい...
おに‐はしり【鬼走り】
1 「鬼遣(や)らい」に同じ。→追儺(ついな) 2 鬼に扮した者が本堂で大たいまつを振る行事。奈良県五條市の念仏寺(陀陀堂(だだどう))で毎年1月14日に行われる。陀陀堂の鬼走り。
鬼(おに)は外(そと)福(ふく)は内(うち)
⇒福は内鬼は外
おに‐ば【鬼歯】
1 外側へ牙(きば)のように生え出た八重歯。 2 籾(もみ)を落とす器具の一。横に柄をつけた杵(きね)のようなもので、打つ面にぎざぎざがついている。
おに‐ばす【鬼蓮】
スイレン科の水生の一年草。池沼に生える。全体にとげがあり、葉は円形で大きく、しわと光沢があり、水面に浮かぶ。夏、花柄を伸ばし鮮紫色の花が咲く。種子は球形で、食用。また漢方で芡実(けんじつ)といい...
おに‐ばば【鬼婆】
1 老婆の姿をした鬼。おにばばあ。「安達原(あだちがはら)の—」 2 残酷で無慈悲な老女をののしっていう語。おにばばあ。
おに‐ひとくち【鬼一口】
《鬼が一口に女を食ってしまったという伊勢物語の説話から》 1 非常に危険なこと。尋常でない苦難。「(死ニ対シテ)つい気を許して…高慢にふるまおうとする。と—だ」〈有島・生れ出づる悩み〉 2 すば...
おに‐ひとで【鬼海星】
オニヒトデ科のヒトデ。大形で直径約30センチ。黄色をし、腕は11〜16本あり短く、表面は毒のあるとげで覆われる。イシサンゴ類の肉質を食べ、紀伊半島以南の珊瑚礁(さんごしょう)海域に分布。
おに‐び【鬼火】
1 雨の降る暗夜などに、墓地や湿地の空中を漂う青い火。燐化(りんか)水素の燃焼によるとする説もあるが不明。陰火。幽霊火。狐火(きつねび)。 2 「鬼火焚(た)き」に同じ。 [補説]書名別項。→鬼火