おに‐が‐しま【鬼ヶ島】
鬼がすむとされる想像上の島。
鬼(おに)が出(で)るか蛇(じゃ)が出(で)るか
前途にはどんな運命が待ち構えているのか予測できない。鬼が出るか仏(ほとけ)が出るか。 [補説]からくり人形師の口上から出た語。
おに‐がみ【鬼神】
《「鬼神(きしん)」を訓読みにした語という》荒々しく恐ろしい神。きじん。
おに‐がわら【鬼瓦】
大棟(おおむね)や降(くだ)り棟の端に飾る瓦。獣面のほか蓮華文(れんげもん)などがあり、鬼面がなくてもいう。 [補説]狂言の曲名別項。→鬼瓦
おにがわら【鬼瓦】
狂言。都に出てきた大名が訴訟に勝って因幡(いなば)堂へお礼参りに行ったとき、鬼瓦を見て国もとの妻の顔を思い出して泣くが、太郎冠者に慰められて、笑う。
おに‐くい【鬼食ひ】
貴人の食物の毒味。宮中で、元旦に天皇が飲む屠蘇(とそ)を、薬子(くすりこ)と称する少女が鬼の間から出て試食したところからという。→鬼飲(おにの)み「国国より奉る氷室の雪氷を、くすりのつかさになめ...
おに‐ころし【鬼殺し】
《「おにごろし」とも》 1 辛くて強い酒。鬼好み。 2 アルコール分が強く、悪酔いする酒。鬼よけ。「竹に雀の馬士唄(まごうた)には、—を燗(かん)せしむ」〈滑・膝栗毛・初〉 3 将棋で、飛車・角...
おに‐ごころ【鬼心】
鬼のように残忍な心。「何と云う恐ろしい—が」〈木下尚江・良人の自白〉
おに‐ごっこ【鬼ごっこ】
一人が鬼になって、他の者たちを追い回し、つかまった者が次の鬼となる子供の遊び。鬼事(おにごと)。鬼遊び。鬼渡し。
おに‐ごと【鬼事】
1 能・狂言で、鬼・鬼神などを主人公とするもの。鬼物(おにもの)。 2 「鬼ごっこ」に同じ。