ぎょらん‐かんのん【魚籃観音】
三十三観音の一。手に魚の入ったかごを持つ像と、大魚に乗る像とがある。悪鬼・羅刹(らせつ)・毒竜の害を除く力をもつという。
空谷(くうこく)の跫音(きょうおん)
《「荘子」徐無鬼の「空谷に逃るる者は、人の足音の跫然たるを聞きて喜ぶ」から》だれもいないはずの山奥で聞こえる足音。孤独なときに受ける珍しくてうれしい訪問や便りのたとえ。
くう‐せつ【空説】
何の根拠もない説。「鬼神に接し幽霊を見るが如き—を信じて」〈福沢・福翁百話〉
く‐かい【九界】
仏語。十界のうち、仏界以外の世界。地獄・餓鬼・畜生・阿修羅(あしゅら)・人間・天上・声聞(しょうもん)・縁覚・菩薩(ぼさつ)の九界。きゅうかい。
くき【九鬼】
姓氏の一。 [補説]「九鬼」姓の人物九鬼周造(くきしゅうぞう)九鬼嘉隆(くきよしたか)
くさ‐もみじ【草紅葉】
秋、草が紅葉すること。また、色づいた草。くさのもみじ。《季 秋》「—へくそかつらももみぢせり/鬼城」
くしがた‐の‐あな【櫛形の穴】
清涼殿の鬼の間の東南の隅から昼御座(ひのおまし)の西南の隅の壁にかけて、柱を中にして設けた半月形の窓。天皇が殿上の間を見るためにつくったものという。くしがた。
くじざいにん【鬮罪人】
狂言。祇園会の山鉾(やまぼこ)に、鬼が罪人を責める場面を出すことになり、くじで役割を決めるが、鬼を引いた太郎冠者が罪人役の主人をたたく。
くち‐ば【朽(ち)葉】
1 枯れ落ちた葉。落ちて腐った葉。落ち葉。《季 冬》「水底の—にありぬ鯉の影/三鬼」 2 「朽葉色」の略。
くにが‐かいがん【国賀海岸】
島根県隠岐(おき)諸島島前(どうぜん)の北西部にある約13キロメートルの海岸。隠岐郡西ノ島町北西の外海に面した景勝地。高さ258メートルの海食による断崖摩天(まてん)崖を代表として、浸食岩の通天...