こく【哭】
[音]コク(呉)(漢) [訓]なく 大声で泣く。「鬼哭・号哭・痛哭・慟哭(どうこく)」
ここ‐め
化け物。妖怪。鬼。また、醜女(しこめ)。「誠にや君が塚屋を毀(こぼ)つなる世にはまされる—ありけり」〈今鏡・五〉
こざるしちのすけ【小猿七之助】
歌舞伎狂言「網模様灯籠菊桐(あみもようとうろのきくきり)」の通称。また、その主人公の名。 岡鬼太郎による新歌舞伎。2幕。大正9年(1920)、市川左団次一座により初演。
小姑(こじゅうと)一人(ひとり)は鬼(おに)千匹(せんびき)にむかう
嫁にとって、小姑一人は鬼千匹にもあたるほど恐ろしく、苦労の種であること。小姑は鬼千匹。
こ‐とびで【小飛出】
能面の一。敏捷(びんしょう)な神通力を見せる神体や鬼畜を表す。大飛出より小ぶりの肉色の面で、「小鍛冶」「殺生石」などの後ジテに使う。
子供(こども)隠(かく)された鬼子母神(きしもじん)のよう
《仏が鬼子母神の末子を鉢の底に隠し、鬼子母神を泣き悲しませて、他人の子を食う悪行を戒めたという「雑宝蔵経」九の故事から》大切なものを失ってうろたえ騒ぐさまのたとえ。
こはる‐び【小春日】
小春のころの穏やかな日。また、その日ざし。《季 冬》「—や石を噛み居る赤蜻蛉/鬼城」
こぶ‐とり【瘤取り】
昔話の一。鬼の酒盛りに出会った爺(じじい)が踊りの仲間入りをして喜ばれ、また来るようにとほおのこぶをとられる。これを聞いた隣の爺もこぶをとってもらおうと出掛けたが、踊りが下手でもう一つこぶをつけ...
こ‐べしみ【小癋見】
能面の一。癋見の一種。地獄の鬼神を表し、「鵜飼」「野守」などの後ジテに用いる。
こまい【氷魚/氷下魚】
タラ科の海水魚。全長約30センチ。体色は灰褐色で、暗色の不規則な斑点がある。食用。北海道以北の日本海・太平洋沿岸にすむ。根室地方では冬、海面の氷に穴をあけて釣る。《季 冬》「沓軋(きし)り現れし...