の‐づかさ【野阜/野司】
野原の中で小高くなっている所。野にある丘。「あしひきの山谷越えて—に今は鳴くらむ鶯(うぐひす)の声」〈万・三九一五〉 [補説]書名別項。→野づかさ
ののし・る【罵る】
[動ラ五(四)] 1 ひどい言葉で悪口を言う。声高に非難する。罵倒(ばとう)する。「口汚く—・る」 2 わめき立てる。大声で言い騒ぐ。「長い廊下に人が押し合って、がやがやと—・る」〈鴎外・心中〉...
のみ
[副助]種々の語に付く。 1 ある一つの事柄・状態に限定していう意を表す。…だけ。…ばかり。「あとは結果を待つ—である」「日本—ならず全世界の問題だ」「ももづたふ磐余(いはれ)の池に鳴く鴨(かも...
は
[係助]名詞、名詞に準じる語、活用語の連用形、助詞などに付く。 1 判断の主題を提示する意を表す。「犬—動物だ」「教育—国民の義務である」「黒牛潟潮干の浦を紅の玉裳裾引(すそび)き行く—誰(た)...
は‐えん【巴猿】
《中国湖北省巴東県の巴峡に猿が多く、その鳴き声が旅愁をさそったところから》峡谷に鳴く猿。「人里遠く分け入れば、嶺の—一たび呼び」〈古活字本保元・下〉
はしぼそ‐がらす【嘴細鴉】
カラス科の鳥。全長約50センチ。ハシブトガラスに比べてくちばしが細く、濁った声で頭を下げながら鳴く。農耕地や海岸に多い。ユーラシアに広く分布。
はた【将/当】
[副] 1 あるいは。それとも。はたまた。「夢か、—幻か」 2 さらにまた。そのうえまた。「野越え、山越え、—海を越え」「かくては生けるかいもなし。—如何にして病の牀のつれづれを慰めてんや」〈子...
はつ‐うぐいす【初鶯】
その年の春に初めて鳴くウグイス。また、その声。《季 新年》
はつ‐かりがね【初雁が音/初雁金】
初雁。また、その鳴く声。「秋風に—ぞ聞こゆなる誰(た)がたまづさをかけて来つらむ」〈古今・秋上〉
はつ‐がらす【初烏】
元旦に鳴くカラス。《季 新年》「ばらばらに飛んで向うへ—/素十」 [補説]書名別項。→初鴉