鹿(しか)を逐(お)う者(もの)は山(やま)を見(み)ず
《「淮南子(えなんじ)」説林訓の「獣を逐う者は、目に太山を見ず」から》利益を得ることに熱中している者は、他の事は顧みなくなるのたとえ。鹿を逐う猟師は山を見ず。
鹿(しか)を指(さ)して馬(うま)となす
《「史記」秦始皇本紀にある、秦の趙高(ちょうこう)が、自分の権勢を試そうとして、鹿を馬であるといつわって皇帝に献上した故事から》人を威圧して、まちがいを押し通すことのたとえ。また、人をだましてお...
し‐がき【鹿垣】
1 「鹿木(しかぎ)」に同じ。「行くへも遠き山陰の、—の道の険(さが)しきに」〈謡・紅葉狩〉 2 狩りをするとき、獲物が逃げないように人々が並び立って垣をつくること。〈日葡〉
しし【獣/猪/鹿】
《「肉(しし)」と同語源で、それをとる獣をいう》 1 けもの。けだもの。特に、肉の美味な、猪(いのしし)・鹿(しか)。《季 秋》 2 「猪狩(ししが)り」の略。「ことに—の上手にて、力のつよきこ...
しし‐あし【鹿足】
⇒跑足(だくあし)
しし‐おどし【鹿威し】
⇒添水(そうず)
しし‐おどり【鹿踊(り)】
宮城・岩手両県に分布する一種の獅子舞。鹿の頭をかたどったものをかぶり、胸に太鼓をつけて、8人ないし12人が一組みになって踊る。
しし‐がき【鹿垣/猪垣】
竹や枝つきの木で粗く編んだ垣。獣が田畑に侵入するのを防ぐためのもの。また、戦場で敵を防ぐのにも用いた。鹿砦(ろくさい)。鹿矢来。《季 秋》「—の門鎖し居る男かな/石鼎」
ししがたに【鹿ヶ谷】
京都市左京区の地名。大文字山の西麓にある。
ししがたに‐の‐ぎ【鹿ヶ谷の議】
治承元年(1177)藤原成親・藤原師光(西光)・僧俊寛らの後白河法皇の近臣が、平氏を滅ぼそうと京都鹿ヶ谷にある俊寛の山荘に集まって行った秘密会議。多田行綱の密告により発覚し、師光は死罪、俊寛らは...