こう‐ろ【黄櫨】
1 ハゼノキの別名。 2 「黄櫨染(こうろぜん)」の略。
こうろ‐ぜん【黄櫨染】
染め色の名。黄色みがかった茶色。黄櫨(はぜ)の樹皮と蘇芳(すおう)の心材の煎汁に、灰汁(あく)・酢などを混ぜて染めたもの。嵯峨天皇以来、天皇の袍(ほう)に用いられる。
こうろぜん‐の‐ごほう【黄櫨染御袍】
袍(ほう)のうち黄櫨染(こうろぜん)のもの。弘仁11年(820)に天皇の御服と定められ、明治以降は即位の礼の際にも身につけられる。
はじ【黄櫨/櫨】
1 ハゼノキの別名。 2 襲(かさね)の色目の名。表は赤、裏は黄。一説に、表は黄、裏は萌葱(もえぎ)。 3 「黄櫨色」の略。
はじ‐いろ【黄櫨色/櫨色】
ハゼノキの樹皮の煎じ汁で染めた色。くすんだ黄茶色。はじ。
はじ‐うるし【黄櫨漆】
ハゼノキの別名。
はじ‐おどし【黄櫨威】
鎧(よろい)の威の一。黄櫨色の組糸または染め革などで威したもの。
はじ‐におい【黄櫨匂/櫨匂】
鎧(よろい)の威(おどし)の一。黄櫨色を下にいくにつれて薄くぼかしたもの。
はじ‐の‐き【黄櫨】
⇒はぜのき
はじ‐もみじ【黄櫨紅葉/櫨紅葉】
1 紅葉したハゼノキの葉。はぜもみじ。《季 秋》 2 襲(かさね)の色目の名。表は蘇芳(すおう)、裏は黄。秋に用いる。