じゅうもん‐いろ【十文色】
「十文2」に同じ。「—も出て来るは、南無三宝日が暮れると」〈浄・冥途の飛脚〉
じゅう‐もんじ【十文字】
1 十の字の形。縦横に交わった形。「—に交差する道」 2 前後左右に動きまわるようす。「外は—に風が吹いていた」〈漱石・行人〉 3 「十文字轡(ぐつわ)」の略。 4 「十文字槍」の略。
じゅうもんじがくえん‐じょしだいがく【十文字学園女子大学】
埼玉県新座(にいざ)市にある私立大学。平成8年(1996)の開設。
じゅうもんじ‐ぐつわ【十文字轡】
鏡板の輪の中に筋金を十文字に入れた鉄のくつわ。十字ぐつわ。十文字。
じゅうもんじ‐しだ【十文字羊歯】
オシダ科の多年生のシダ。山林に生え、高さ約50センチ。葉身は羽状に分かれ、基部に近い羽片だけが横に大きく伸びてさらに羽状に分かれ、十字形になる。撞木(しゅもく)羊歯。
じゅうもんじ‐やり【十文字槍】
穂先の下部に左右の枝刃を出して、十文字形をした槍。十文字。
じゅうもん‐せん【十文銭】
宝永5年(1708)に発行された宝永通宝のこと。1枚で10文に通用した。大銭。当十文。
じゅうもん‐もり【十文盛り】
盛り切り10文の一膳飯(いちぜんめし)、または酒。「—を買ひましたが」〈伎・壬生大念仏〉
じゅう‐や【十夜】
浄土宗の寺で、陰暦10月5日の夜半から15日朝まで10昼夜の間、絶えず念仏を唱える行事。現在は10月12日夜から15日早朝までの3昼夜に短縮されている。京都の真如堂のものが有名。お十夜。十夜念仏...
じゅう‐やく【十薬】
1 ドクダミの別名。《季 夏》「—を抜きすてし香につきあたる/汀女」 2 ドクダミの花期の地上部を乾燥させたもの。民間療法で、利尿・解毒薬などに用いる。