あわれ【哀れ】
[名]しみじみ心に染みる感動、また、そのような感情を表す。 1 (「憐れ」とも書く)強い心の動き。特に悲哀・哀憐の感情。不憫(ふびん)と思う気持ち。「人々の—を誘った」「—をかける」「そぞろ—...
あき‐の‐か【秋の香】
1 秋をしみじみと感じさせる、菊などの香り。「—漂う文化の日」 2 松茸(まつたけ)の香り。また、松茸。「高松のこの峰も狭(せ)に笠立てて満ち盛(さか)りたる—のよさ」〈万・二二三三〉
りょ‐じょう【旅情】
旅に出て感じるしみじみとした思い。旅の情趣。たびごころ。「—をそそる」 [補説]作品名別項。→旅情
しっぽり
[副] 1 ぬれて十分に湿りけを含むさま。「春雨に—(と)ぬれる」 2 男女の情愛のこまやかなさま。「—(と)語りあかす」 3 落ち着いて静かなさま。しみじみ。「ひと精出してあとでの煙草。—と先...
しお・る【撓る/萎る】
[動ラ四] 1 しなわせる。たわめる。「秋風は軒場の松を—・る夜に月は雲居をのどかにぞ行く」〈玉葉・秋下〉 2 しみじみとした感じを出す。また、能で、泣く動作をする。「調子の真中を三重に—・り...
しみ‐かえ・る【染み返る/沁み反る】
[動ラ四] 1 色や香りなどが強くしみ込む。深くそまる。「丁字(ちゃうじ)に黒むまで—・りたる一襲(かさね)」〈狭衣・一〉 2 深く心を打たれる。しみじみとする。「—・り給へる御声の山の鳥どもも...
こた・える【応える】
[動ア下一][文]こた・ふ[ハ下二] 1 働きかけに対して、それに添うような反応を示す。応じる。報いる。「期待に—・える」「要求に—・える」「手を振って—・える」 2 外からの刺激を身に強く感じ...
さめ‐ざめ
[副] 1 しきりに涙を流して静かに泣くさま。「—と泣く」 2 心にしみるようなことをしみじみと言うさま。「ひたぶるに世を思ひすごし心のほどかきつくし、うち泣き、—とのたまひて」〈浜松・五〉
心(こころ)に染(し)・みる
心に深く入りこむ。しみじみと感じられる。「家族愛が—・みる物語」
し・みる【染みる/沁みる/浸みる/滲みる】
[動マ上一][文]し・む[マ上二] 1 液体や気体が他の物に移りついて、次第に深く広がる。また、にじんで汚れる。しむ。「味が—・みる」「匂いが—・みる」「汗の—・みた下着」 2 液体や気体などの...